2013-12-29

2013年に観た映画 -映画館篇-

sukida

2013年もあと2日ということで、今年観た映画の振り返り。まずは映画館篇。

映画祭の仕事に携わりだして「映画館で映画を観る良さは?」と尋ねられることが増えました。どこにいても映像に触れることができるこの時代、誰しもの心に響く答えはいまだにみつかりませんが…個人的な動機としては、映画館へは映画を観に行くというとよりも、探しものを見つけに行っているという表現がしっくりくる気がします。

自分の持ちうる言葉や経験ではみつからず、日々の雑踏の中では整理できないもの。そんな言葉にもならないものを探しに。もちろん映画の中にこたえがあるという訳でもなく、運命の出会いはそうしょっちゅうは訪れないけれど。電車に揺られて映画館に向かい、ロビーやシアターの椅子に身を沈めて静々と待ち、作品と対面し、帰路に着く。全部ひっくるめた時間の中でだけ見つかるものもあるのです。そして時折出会う本当に研ぎ澄まされた作品は、5年10年と何度も繰り返し観てはそのはねっかえりから自分を確かめるするピュアな鏡のような存在になる。そんな感じです。
とは言いつつも、今年劇場で観た映画は50本に届かず。映画祭の仕事が忙しくて映画を観に行く時間がない!というジレンマで、フィルメックスにも行けずじまい。見逃した作品は数え切れませんが、一方で2013年は忘れられない作品の上映が2つありました。

ひとつは、学生時代に初めて映画に恋して、20代の人生と共にあったと言っても過言ではない石川寛監督の『好きだ、』。公開から7年を経ての上映、しかも石川監督のティーチイン付。東京まで行きました。ずーっと大事にしていたパンフレットにサインまでいただけて、宝物です。そしてもう1本、何と自分と同い年だったという三宅唱監督の『Playback』。いよいよ迎える30代はこの作品が大きな存在になっていくんじゃないかなぁと。この2つの出会いが偶然にも重なった2013年は、後に振り返った時に映画人生の大きな転機になった1年。話をまとめると、やっぱり映画が大好きです。来年はもっとたくさん観よう。

 

  • 『白夜』ロベール・ブレッソン監督(梅田ガーデンシネマ)
  • 『レ・ミゼラブル』トム・フーパー監督(TOHOシネマズ梅田)
  • 『駆ける少年』アミール・ナデリ監督(シネマート心斎橋)
  • 『サイド・バイ・サイド』クリス・ケニーリー監督(元町映画館)
  • 『メモリーズ・コーナー』オドレイ・フーシェ監督(シネマート心斎橋、試写会)
  • 『眠り姫』七里圭監督 (シネ・ヌーヴォ)
  • 『二重露光』リー・ユー監督 (シネ・ヌーヴォ)※大阪アジアン映画祭
  • 『FLY ME TO MINAMI – 恋するミナミ -』リム・カーワイ監督 (梅田ブルク7)※大阪アジアン映画祭
  • 『Playback』三宅唱監督 (第七藝術劇場×2)
  • 『ニッポンの、みせものやさん』奥谷洋一郎監督(シネ・ヌーヴォ)
  • 『さよならドビュッシー』利重剛監督 (宝塚シネ・ピピア)
  • 『愛のコリーダ』大島渚監督(シネ・ヌーヴォ)
  • 『オデット』ジョアン・ペドロ・ロドリゲス監督 (シネ・ヌーヴォ)
  • 『あれから』篠崎誠監督 (シネ・ヌーヴォ)
  • 『砂漠でサーモンフィッシング』 (宝塚シネ・ピピア)※CINE・TALK PARTY
  • 『ぺタルダンス』石川寛監督(シネマート心斎橋)
  • 『好きだ、』石川寛監督 (シネクイント)
  • 『浪華悲歌』溝口健二監督(フィルムセンター)
  • 『実験映画集1』寺山修司監督(シネ・ヌーヴォ)
  • 『イラン式料理本』モハマド・シルワーニ映画監督 (宝塚シネ・ピピア)
  • 『EDEN』武正晴監督 (宝塚シネ・ピピア)
  • 『風立ちぬ』 宮﨑駿監督 (宝塚シネ・ピピア)
  • 『不気味なものの肌に触れる』濱口竜介監督(第七藝術劇場)
  • 『うたうひと』濱口竜介監督(第七藝術劇場)
  • 『THE DEPTHS』濱口竜介監督(第七藝術劇場)
  • 『何食わぬ顔』濱口竜介監督(第七藝術劇場)
  • 『We can’t go home again』ニコラス・レイ監督(第七藝術劇場)
  • 『図書館戦争』佐藤信介監督 (宝塚シネ・ピピア)※CINE・TALK PARTY
  • 『ストロボライト』片元亮監督(シネ・ヌーヴォ)
  • 『ハーメルン』坪川拓史監督(シネマート心斎橋)
  • 『TREE HOUSE』三宅唱監督 (京都みなみ会館)
  • 『不気味なものの肌に触れる』濱口竜介監督 (京都みなみ会館)
  • 『この世の外へ クラブ進駐軍』阪本順治監督 (京都みなみ会館)
  • 『シルビアのいる街で』ホセ・ルイス・ゲリン監督 (京都みなみ会館)
  • 『ナビィの恋』中江裕司監督 (京都みなみ会館)
  • 『リトル・ランボーズ』ガース・ジェニングス監督 (宝塚シネ・ピピア)※宝塚映画祭
  • 『この空の花 ―長岡花火物語』大林宣彦監督 (宝塚シネ・ピピア)※宝塚映画祭
  • 『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』バンクシー (宝塚シネ・ピピア)※宝塚映画祭
  • 『Playback』三宅唱監督 (宝塚シネ・ピピア)※宝塚映画祭
  • 『世界一美しい本を作る男〜シュタイデルとの旅〜』ゲレオン・ベツェ、ヨルグ・アドルフ監督(梅田ガーデンシネマ)
  • 『阿賀に生きる』佐藤真監督 (元・立誠小学校特設シアター)
  • 『阿賀の記憶』佐藤真監督(元・立誠小学校特設シアター)
  • 『SELF AND OTHERS』佐藤真監督 (元・立誠小学校特設シアター)
  • 『トレインスポッティング』 (京都みなみ会館)
  • 『Playback』三宅唱監督 (京都みなみ会館)
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