2017-08-23

『汀の虹』 三.「汀の虹」

『汀の虹』 三.「汀の虹」 (2017)

『汀(みぎわ)の虹』は、3年前に突然にがんを患い、闘病を経験した著者の“心の揺らぎ”を28篇の詩に綴った豆本詩集です。「一.深淵」は、がんを告げられベッドに沈みながら治療に耐えた日々の記憶。「二.海霧」は、失ったものを憂い、霧の中にいた日々の記憶。「三.汀の虹」は、他者との出会いや関わりの中で、少しずつ歩みはじめた日々の記憶。

喪失から生まれるかなしみ、くるしみ、孤独。冷静に見つめなおすと、がんであってもなくて、生きている中で誰しもが感じるものとも通じる感情なのだと気づくきっかにもなりました。その感情を一つずつ掬い上げ、そっと本にとじこめています。

記憶の呼び水のように、それぞれが心の内に抱えてきたものがじんわりと滲み出し、触れあい、何かを交わしてゆくきっかけになれば…。そんな想いをこめて一冊ずつ手で綴じています。

「傍におきたい詩だけお贈りできたら」 という想いから、本に綴じる詩を選ぶこともできるようになっています。うっすらと透ける紙だけを使い、祈りをこめて折りだけで仕上げた豆本。好きな詩だけ摘み入れ、余白にメッセージや写真を入れ、花のような形で飾ることもできる小さな詩集です。

この本に触れたあなたの心の揺らぎも、お聴かせいただけると嬉しいです。

※『汀の虹』は、材料費と販売経費を除いた1冊につき約500円を、がんを経験した方々への相談サポートを続けるNPO法人への寄付金として納めさせていただきます。多くの方々の支えがあってこその今の自分。辛い経験は思いやりに変えてお返ししていきたいというささやかな願いをこめて、この小さな詩集をお贈りします。

『汀の虹』Webサイト
http://migiwa-no-niji.michi-siruve.com

「汀の虹」

目の前に広がる 青い海の
静かに届く 果ての波

透き通った その揺らめきに   
時折浮かぶ 虹色の煌めき 

寄せてはかえす 波音とともに
屈して 折れて 生まれる光

どんなにかなしい揺らめきも 
いつか虹色に変わる          
と願いながら 

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「汀の虹」目次
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汀の虹
触れる


リズム
包み紙
忘れたくないこと

枯れない花
汀の虹
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data
70mm×70mm/蛇腹製本・ケース入り
モノクローム&カラー 24ページ
2017年8月7日発行
写真・編集 藤田理代 (michi-siruve)

 

 

 

 

2018migiwa-bbb11

「汀の虹」@blackbird books(2018)

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Schedule

Exhibition & Event
6.14-17 「ふたりの いちにちアトリエ」 トコテコ紙芝居小屋(兵庫県宝塚市)
11.16-18「いのちをつむぐアート展(仮)」 (兵庫県尼崎市)
11.23 「じゃばら豆本ワークショップ(仮)」(大阪府大阪市)

記憶のアトリエ
5.27 「記憶のアトリエ」in 幸ハウス(静岡県富士市)
8.12 「記憶のアトリエ」*closed (富山県富山市)
11.3 「記憶のアトリエ」in 幸ハウス(静岡県富士市)

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