【Report】#ミニアトリエ「じゃばら豆本WS」 @クレフィ三宮

2018年10月13日(土)、神戸・三宮のファッション&ダイニングスポット「クレフィ三宮」で開催中のオータムフェアの企画としてお声がけいただき、1日ワークショップの講師をつとめました。1階にあるBEAMSさんの前のスペースにお邪魔して、11時30分から18時前まで。たった数時間の滞在でしたが、40名以上のお客さまがワークショップに参加してくださいました。

いつもは1回限り、クローズドなワークショップが多いためあまり写真が残せていないのですが。今回は5回開催で、参加してくださった方々のご協力もありいつもより写真が集まりました。会場の様子や制作されている豆本の雰囲気を、少しだけご紹介したいと思います。「うちの子まだ小さいんですけど大丈夫でしょうか?」とご両親からご相談を受けることも多いのですが、年齢関係なくいつも子どもたちは自由にたのしんでくれていて。この日もご両親もびっくりさらるぐらいの集中力で、本づくりに熱中してくれました。

まずはワークショップ会場の様子から。michi-siruveのZINEワークショップは、必要なアトリエの道具や素材はすべてトランク1つに詰め込んで、ガラガラと手持ちで伺います。

今回のような、1回1時間程度の体験ワークショップでは、あらかじめ製本までは終えた真っ白な手製本「余白をたのしむ小さな手製本」からテーマに合わせて選んだものを使用して、本の中に物語を描き綴る体験をしていただくワークショップになっています。

国内外で生産された、色柄風合いさまざまなたくさんの紙。クレヨンやパステル、クーピー、色鉛筆、マーカーなどの画材。「かげあつめ」でご一緒した浅井さんが制作してくださった動物や植物などのシルエットになった真っ白なかげ、色かたちも咲く季節もさまざまな押し花。人からいただいた変わった色柄のマスキングテープやシール、イラスト。活版印刷した文字やスタンプ、ガラスペンとインクなどなど…ささやかながらもたくさんの彩る道具、書く道具、切ったり貼ったりする道具を並べています。

今回は白いじゃばら豆本『shiro』を使ったワークショップ。表紙も本文も白い紙を使い、帯と栞付き。誰でも自由に物語が描き綴ることができます。最初に『shiro』について、本と栞と帯の表裏どこでも描けること、ぶらさげて壁に飾ったり、横に広げて立てて棚に飾ったり、くるりと広げて円にしてお花のように飾ることもできることをお伝えして、その後にアトリエにある道具や素材を紹介。道具や素材などはシェアしながらおたのしみくださいというお願いだけお伝えして、自由な創作タイムがはじまります。

買い物にいらっしゃっていた親子連れはお友だち同士、またお友だちへのプレゼント買いに来られていた方など…たまたま参加された皆さんがテーブルを囲んで制作されていました。

気に入った白いかげにクレヨンで色をつけて。

お母さんにもサポートしてもらって本の中に貼る。貼る。

ご兄弟とお母さん横並びで、黙々とそれぞれの豆本を。

おひとり1枚お渡ししている真っ白な敷き紙は、試しがきや試し押しに。

気に入ったシールにイラストを書き添えたり、虹色の毛糸を本に貼ったり。

ハートのかげやマスキングキングテープも、お気に入りを選んで。

便箋のイラストをきれいに切り抜いて、3ページつづきにしたり。

ゴマ粒よりも小さな星屑のシール(●年前雑誌の付録についていたわたしの私物)で天の川のような星空を浮かべたり。

濃い色紙に白いクレヨンもとってもかわいい。

黒ねこちゃんのマスキングテープとクーピーでやさしい表紙。

「かぼちゃ描いてみたら?」というお母さんの一言で、最後一気に描きあげてくれたかぼちゃの表紙。

「最近虹色が好きで」と教えてくださったのは、イルカを虹色に塗っていたお子さんのお母さん。

今回のアイディア大賞は、最近折り紙にはまっているという男の子が作った飛び出す絵本。アトリエの色紙でいつの間にか鶴を折ってくれていました。

飛び出す鶴に触発されて、となりで参加してくれていた男の子も飛び出すアシカ!同じ白いかげをつかって「アシカ」「せいうち」とどんどん想像を膨らませてくれていました。

豆本をポケットに入れては出して、広げて、ずっと遊んでくれていた男の子。ズボンの小さなポケットからちょこっと顔を出していた豆本に胸がキュンとしていたら「大事なものは何でもポケットに入れるんです」とお母さんが教えてくださいました。

まだまだたくさん十人十色な豆本があったのですが、中々慌ただしくて全部は写真におさめられませんでした。本当に1冊1冊違っていて、真っ白な本がそれぞれの色に彩られていました。本が生まれるたのしいひとときをありがとうございました。

受付横にアイキャッチとして、馬遊舎の馬場さんが制作してくださった大きなBOOK型展示台と今まで制作したZINEを少し並べていたのですが、通りすがりに読んでくださっていて、それも嬉しい出来事でした。ワークショップに参加してくださった皆さん、ZINEに触れてくださっていた皆さん、そしてワークショップのお声がけくださり、当日の運営もサポートしてくださったクレフィ三宮のスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

人が集まる場所に本や本づくりの道具を並べるからこそ生まれる偶然の出会い、これからも大切にしていきたいです。

このページの内容