【Report】ふたりの いちにちアトリエ

tokoteko201806-04

イベントの翌朝に大きな地震、大雨による災害も続き中々振り返りのできないままひと月が経っていましたが、2018年6月14日(木)~17日(日)兵庫県宝塚市在住の建築家  奥田達郎建築舎の奥田達郎さんと、紙芝居ユニット トコテコさんの紙芝居小屋で「ZINE作家と建築家 ふたりの いちにちアトリエ」開催しました。

「建築家とZINE作家が紙芝居小屋に集まって、アトリエをひらく」。そんなゆるいイベントにも関わらず色んなお客さまがお越しくださりました。

普段は診療内科のクリニックでカウンセラーをされている公認心理師のけいこさんが、ご自宅の離れをリノベーションしてひらかれたトコテコ紙芝居小屋。

小屋のあちら側とこちら側に、それぞれの仕事道具や作品を並べ、奥田さんと一緒に3日間オープンアトリエをひらきました。

奥田さんに相談に来られた方の打ち合わせがはじまったり、奥田さんが設計で使われているソフトをみんなで見せてもらったり。

ZINE体験に来てくださったり、ボタンや本をみてくださったり、昨年夏に石巻で預かっていたOCICAをお買い上げくださったり。「記憶のアトリエ用に」と素敵な洋紙をたくさん寄付しに来てくださった方もいらっしゃいました。オーナーのけいこさんのお話、お越しくださった皆さんの暮らす町のこと、会話の絶えない3日間でした。

文化人類学を学び、そして建築の道に進み建築家として活動されている奥田さん。社会福祉学を学び、「伝える術」を身に着けようとメディア制作の道に進みZINE作家として活動しているわたし。そして紙芝居小屋のオーナー けいこさん。共通する想いもあれば、それぞれの視点もあり。そんな奥田さん、けいこさんと一緒にひらいたオープンアトリエはとても実りのある時間でした。はるばるお越しくださった皆さま、本当にありがとうございました。

記憶のアトリエ」のようにひとりのがん経験者として、病と向き合う場に近い空間で、医療者の方々と一緒にひらく場だからこそできることもあれば、病院で出会う前に、暮らしの中で出会うからこそ語り合える人もいる。今回のように誰かとコラボレーションしながら「オープンアトリエ」をひらいたり、図書館やまちなかなどの公共空間での展示やワークショップをひらいたり。これからもどちらの活動も大切に続けて育んでいきたいと思います。

8月には、今回のアトリエで出会った「かげ」を集めて作品制作をされている浅井郁さんの「かげあつめ」のイベントで、ふたたびトコテコ紙芝居小屋へお邪魔します。8月18(土)19(日)の夏真っ盛り。小さな小屋の大きな木の下でお待ちしています。

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