2015-10-21

「掌の記憶」はじめます

tenohira1

最近お会いした方にはお伝えしていたのですが、このたび「掌の記憶」という小さな本づくりをはじめました。

michi-siruveを立ちあげて3年目を迎え、家に眠る家族のフィルム写真や遺品からはじまり「ものに宿る人の記憶」を綴じ続けてきた日々ですが、がん闘病や海外への出展、アートブックフェアでの出会いや日本の骨董を綴じた『小豆本』の制作などを経て、これからは自分なりの想いと視点で「日本の記憶」を綴じて、未来へと繋げていきたいという想いが強くなりました。

ではどうしようかと自分なりに過去を振り返ったり、未来を思い描く中で一つ残ったのが「掌 – tenohira -」ということばでした。人々の暮らしに長年寄り添ってきた古道具や遺品、そして手仕事の工芸品といった「掌」に触れてきた品を、掌におさまる豆本に綴じ、過去から未来、掌から掌へと繋いでいく本をつくりたい。

ことば探しの旅はいつもそうですが、記憶という自分のキーワードに対して「掌」という言葉を据えるまでは、かなり悶々と、静々と、自分の記憶と心の奥から言葉を探して彷徨っていました。そんな時にふと昔愛用していたのウォークマンを引っぱり出して、昔大切に聴いていたプレイリストに身を任せると流れてきたのが「掌」という曲でした。

「掌に刻まれた…」古道具、暮らしの品、手仕事、人が作り、日々使ってきた温もりのあるものを、手にとって遺せる形にしたいという自分の想いがぴったりと重なり、つかさどる、手にもつ、といった意味も持つこの言葉を、きっかけをいただいた曲名から一字いただき「掌の記憶」という形ではじまりました。

生きている限り、出会った方とただ縁だけで綴じていくという形で続けていけたら幸せだなと思っています。来春目標にWebサイトも作り、綴じ終えた「掌の記憶」とそこに宿る「記憶の物語」を、順番にご紹介していく場もつくろうと考えています。とはいえ、どこまでできるかな。 闘病を支えてくれた身内からすると「病気が落ち着いたと思ったら、またようわからんことはじめよったなぁ」という感じかと思いますが、どうか皆さま、今までと変わらずあたたかく見守っていただけると嬉しいです。

 

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michi-siruve (みちしるべ)

ZINE作家。“記憶”を小さな本に綴じています。「掌の記憶」豆本詩集『汀の虹』など。>>詳しくはこちら

Exhibition

2017  ZINE DAY OSAKA(10/28,29)、zine it! vol.8 (11/23)
2018 『汀の虹』展示 @blackbird books (1/16-28)
※ZINEワークショップ講師 @青空ハウス(11/11)

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