ZINE『hiraku』(2018)

hiraku2018-16

『hiraku』(2018)

全ページに隠し扉がついた小さな手製本。
隠し扉のなかに記憶をおさめ、ひらいたりとじたりすることができます。

タイトルの『hiraku』には“ひらく”という動詞の意味をこめています。とじていたものをひらく、物事がはじまる、道をつくる、開拓するなど、さまざまな意味がこめられたこの言葉。全ページを片観音の形で綴じ、隠し扉のようにひらくことができます。

memo
□ ページの外側に書き綴る
□ ページの内側に綴じこめる
□ 扉の開閉をたのしむ

data
148mm×112mm/120ページ
和紙(本文)・海外の紙(表紙)/和綴じ(片観音)
2018年8月1日制作
綴じ 藤田理代 (michi-siruve

2017年版と同様、本文は雪色の和紙(表紙の厚さが変わったため、本文ページを減らしています)。表紙に使っていたカナダ産の紙を使い切ったので、友人から譲り受けた海外製の厚紙に変わりました。今度の厚紙は、すべて色柄の異なる1点もの。元々はスクラップブッキング用に集めていらっしゃった紙だそうで、表裏の色柄も違っていて触れるだけでもわくわくします。

ページの表に思い出の写真を貼って、内側にその時感じたことを綴ってみたり。1ページずつに綴り思い出を整理してみたり。そして、綴じたものを再びひらいて見つめなおしてみたり。『hiraku』を手にとって、とじたりひらいたりを繰り返す中で、新しい扉がひらくきっかけになると良いな…というささやかな願いをこめて制作しています。

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