ZINE『みちしるべ』(2018)

michishirube02

『みちしるべ』(2018)

建築家の奥田達郎さんから、結婚の節目にとオーダーいただいたZINE。

お互いに問いたい質問をご夫婦ふたりで5つずつ。全部で10の質問を考えていただきお預かりして、問いの内側(本のページの中)にそれぞれの答えがおさめられるようカードを綴じこんでいます。

左から10ページは夫の答え、右から10ページは妻の答えがページの中に隠されていて、真ん中で合わさる形。答えを綴るカードに虹色の糸を一本ずつ縫いこみ、本の最初から最後まで一本の糸でつながっています。

手触りやかたち。依頼者と綴じ手との間で交わしてゆくもの。本をひらいて言葉をおさめるまでの流れ。1つずつ相談しながら、何とかかたちになりました。問いを預かり本におさめた状態でお贈りし、お二人それぞれ答えを書き綴っておさめ、結婚式当日にお披露目しました。その過程の一つひとつも含めて、記憶にのこるのもがあれば嬉しいです。

奥田さんとご一緒したイベント「ふたりの いちにちアトリエ」で初めて完成した本を手にとりました。日々の暮らしやパートナーへの想いを見つめ直すシンプルな問いが10問。同じ問いに対してご夫婦それぞれ手書きの想いが綴られていて、二人の足あとが重なる真ん中のページには入籍日のお写真がおさまっていました。「綴じること」「触れなおすこと」の嬉しさのようなものを改めて感じた一冊となりました。時を重ねるごとに、深まる一冊になりますように。

memo
□ 結婚の節目に
□ 二人で綴じる
□ お互いへの質問と答え

data
127mm×127mm/ 24ページ
和紙/和綴じ(麻の葉綴じ)
2018年4月7日発行
編集 藤田理代 (michi-siruve

このページの内容