【1】「空間を設える」篇 | 自宅アトリエのつくりかた
自宅アトリエのつくりかた ‐ZINE作家が大切にしている20のこと-
自宅の限られたスペースも
わたしだけのアトリエに
ZINE作家michi-siruveが
自宅アトリエで大切にしている20のこと
【1】空間を設える
(1)静謐な空間

自宅アトリエをつくるとき
一番大切にしたのは静謐な空間を探すこと
そこにある音が静かであること
そこにある景色が静かであること
心とからだが澄んでいられること
みつけたのは
少し年季の入ったマンションの
まっしろで静かな最上階
こじんまりと
でも上の人もお隣さんもいなくて
天空の城のよう
この空間でつくることで
作品にも静謐さを
宿してゆけるような気がして
(2)“時”のうつろい

静謐さと同じくらい大切にしているのが
時の移ろいを感じられる空間であること
東、南、西と一面にある窓たちは
気持ちのよい風を届けてくれて
日の出から日暮れまでの光と空の移ろいも
アトリエに運びいれてくれる
夜になれば月と星たち
月の満ち欠けやおひさまの軌道
季節のうつろいも自然と感じられる
そんな風に
“時”のうつろいとともにある場所で
本に綴じこむ一筋の流れを考えると
気持ちのよい流れになるような気がして
(3)じゅうぶんな余白

アトリエのスペースは
生活空間のうちの1部屋で
かなりささやかなもの
だからこそ
じゅうぶんな余白が
保てるように気をつけながら
部屋の隅に置いた製本机を中心に
本や紙や道具を仕舞った小さなの棚や箱
そして移動アトリエ用のトランクがひとつ
腰より高い家具はなく
部屋の主役は真っ白な壁と
窓からの陽のひかりと風
もっと詰めこむこともできるけれど
このじゅうぶんな余白が大切な気がして
頑なにまもりながら
(4)作業音への配慮

製本作業というのは
黙々としているようで
意外と音がでてしまう
特にmichi-siruveの手製本は
紙の断裁も手作業なので
カッターで1枚ずつ紙を断つ音が出てしまう
ご近所さんへの配慮はもちろん
誰よりもその音に近いわたし自身のために
製本机の下には楽器用の防振マットの上に
楽器用の防音カーペットを敷いて
部屋のカーテンも遮音の機能が高いもの
机の上は常時
分厚いテーブルマットを敷いて
道具が触れて出る音を緩和しつつ
断裁作業の時はそのマットの上に
さらにピアノの打鍵音用の
防音マットを重ねて
その上にカッターマットを
置いて作業をする
そこまでしなくても
大丈夫なのだろうけれど
おかげさまで
michi-siruveの製本作業はとても静か
