日本看護協会出版会が運営するWebマガジン「教養と看護」の連載「まなざし」を綴じる。ZINEという表現のかたち。第3回「他者をまなざすZINE」が公開されました。
2015年末からはじめた「掌の記憶」
文末のコラム“「掌の記憶」で試みていること”でも触れていますが、この小さな本たちは、依頼者と綴じ手のどちかが思いやりを欠いた時点で崩れてしまう、微妙なバランスの上で成り立っています。それをどうにか保ち続けられているのは、依頼者のみなさんに恵まれていることの一点に尽きます。対面の出会いの中でご依頼いただいたり、逆にこちらからお願いをしたりと1篇ずつ積み重ねて27篇123箱(2冊組が小箱入りなので)になりました。継続的に続けているささやかな展示でもたくさんの方々に手に取っていただき、本の表情もどんどん深まっています。
アウトプットの形は本ですが、「生」に対してどう向き合うか、自分にできることは何かという問いに対する姿勢のようなもの。がんによる大きな喪失から生まれた出会いの足跡でもあり、
今までご依頼くださった、また私の依頼を受けてくださった皆さま。
そして「掌の記憶」については、これからも1篇ずつ。ご依頼くださった方の記憶を丁寧に預り、
連載「まなざし」を綴じる
「まなざし」を綴じる。ZINEという表現のかたち
はじめに (4/23公開)
第1回:ZINEという表現のかたち (4/23公開)
第2回:自分をまなざすZINE (6/2公開)
第3回:他者をまなざすZINE (7/13公開)
第4回:隔たりの間で交わすもの(9/13公開)
第5回:ZINEのつくりかた~表現のみちしるべ篇(2/13公開)
第6回:ZINEのつくりかた~綴じかた篇(5/21公開)