「舞(まう)」#掬することば

「舞(まう)」#掬することば

今から15年前、大学4年生のお正月から何となく続けている今年の一文字。2025年は「舞(まう)」という一文字にしました。

2006年からの一文字

2006年 凛(りん)
2007年 彩(いろどり)
2008年 道(みち)
2009年 生(いきる)
2010年 創(つくる)
2011年 挑(いどむ)
2012年 感(かんじる)
2013年 編(あむ)
2014年 磨(みがく)
2015年 理(ことわり)
2016年 繋(つなぐ)
2017年 響(ひびき)
2018年 深(ふかめる)
2019年 澄(すむ)
2020年 開(ひらく)
2021年 切(せつ)
2022年 時(とき)
2023年 関(かかわる)

2024年 花(はな)

(凛から理までの理由はこちら
【舞】デジタル大辞泉まう【舞う】デジタル大辞泉

【舞】

1 手足を動かして踊る。まう。まい。
2 もてあそぶ。勝手に取り扱う。
3 奮い立つように励ます。

デジタル大辞泉

まう【舞う】
1 音楽などに合わせて手足を動かし、ゆっくり回ったり、かろやかに移動したりする。
2 円形を描くようにして空を飛ぶ。空中をただよい動く。
3 くるくるまわる。
4 あわただしく動きまわる。
5 畑の作物が枯れる。

デジタル大辞泉

【この10年】の「花」の先に

2024年末に「「花(はな)」の振り返り」でも綴ったとおり、2024年は絨毛がんという希少がんを経験して10年の節目でした。

ところが10年間で積み重なったオーバーワークがたたって右手を痛めてしまい、夏ごろまではリハビリ中心の生活。「自分のこの10年」はきちんと振り返り、花とすることはできないまま1年が終わってしまいました。

「対話の花」から受けとった種とともに

一方で各地でアトリエや講演などの機会をいただき、大切なみなさんと咲かせたちいさな「対話の花」に恵まれ、あらたな「考える種」や「表現の種」たちをたくさん受けとった1年でもありました。

1年を振り返りながら手の中に残ったたくさんの種たちをみつめていると「花は咲いて終わりではない」「この種を抱きながら、2025年もいろんな人たちと対話の花をさ育みたい」という気持ちがむくむくとわいてきました。

そんな気持ちもあり、2024年末は顔が浮かんだ人にメッセージを送ったり会いに出かけたり、逆にご相談のメッセージをいただいてお話を伺ったり。気が付くとアトリエや講演、「掌の記憶」の取材旅、WebやZINE制作のご依頼などがひとつひとつと増え、各地にお伺いするお約束がたくさんになりました。

たんぽぽの綿毛のように

それぞれの場所やお約束により持ち寄る種は異なりますが、大好きなたんぽぽの綿毛のようにふわふわと舞いながら、みなさんとの時間や対話を大切に積み重ねてゆけたらと思っています。

2025年はいろんな人たちと一緒になにかができたらうれしいな。そんなわくわくした願いを「舞(まう)」という一文字にこめました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。