2019-05-22

【Report】「あなたの“Journey”を小さな手製本に綴じてみよう」WS

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2019年5月19日(日)13:00-17:00まで、AYA’s Journey JAPANの第14回 AYA世代ピアサポートプログラムで「あなたの“Journey”を小さな手製本に綴じてみよう」というZINEワークショップをひらきました。

AYA’s Journey JAPANは、15歳~39歳で大きな病気(がん・心臓病・糖尿病・ネフローゼなど)を経験したことがある方々のためのピアサポートプログラム。AYA世代の経験者や医療に関わるみなさんが運営メンバーとなり、一緒に集まり語り合ったり、何かを体験してみたり。毎回さまざまな企画で、過去13回開催されています。

今回のテーマは、旅の思い出を小さな手製本に綴じてみよう。どこかを旅した思い出でも、病気の経験も含めた人生の旅路の振り返りでも。そんな案内に興味をもってくださったAYA世代のみなさんが、会場のチャイルド・ケモ・ハウスさんまでお越しくださりました。

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まずはみなさんでひとつのテーブルを囲めるように、机をつなげて会場の真ん中に大きな「本づくりの島」をひとつつくり、本づくりの道具や素材をずらりと並べました。壁際には、さまざまな手製本やZINEを読むことができるように「本を読む島」を。ワークショップがはじまるまでの間も、お越しになった方から早速本に触れてくださっていました。

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ワークショップでは、最初に「本づくりのミニレクチャー」として、わたしのがんの経験を交えた簡単な自己紹介と、がんの治療後から続けている経験者として続けている本づくりにつながる活動について触れ、続いて「本づくりのアイデア」として何冊かZINEをまわしながら、本をつくるときに思い浮かべているいくつかの想像のたねもいくつかご紹介しました。

お仕事や体調の都合でお越しいただけなかった方もいらっしゃったので、当日の内容を感じていただけるように、スライドから少しピックアップしたものを置いておきます。(本当はもう少したくさんあります)

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ミニレクチャーが終わると「本選びの時間」へ。色かたちがさまざまな手製本からそれぞれが今日綴じる1冊ずつ選び、本づくりの島に戻ります。

「本づくりの時間」では、まず全員で自己紹介から。「今日みなさんに呼んでもらいたい名前」と「今日持ってきた思い出」をシェアしました。治療中~治療後の記憶、治療後に巡られた旅の思い出、ご友人の誕生日に…… みなさんさまざまな想いと思い出を持ってお越しくださっていました。

自己紹介のあとは、それぞれの本づくりの時間へ。選んだ1冊をひらいたり、とじたり。持参した思い出を振り返りながら、アトリエにある素材や道具を手にとりながら、今感じることを書き綴られていました。

アトリエにある道具や素材も使いながら、2時間と少し。真っ白だった手製本に彩りが加わり、それぞれの時間が流れます。本の中身はみなさんの大切な思い出なので、詳しくご紹介できませんが。本づくりの雰囲気が少しでもお伝えできたらなと、みなさんにご協力いただき、表紙などのお写真を少しだけおすそわけしたいと思います。

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旅の写真に、家のパソコンで印刷してきた自作の詩を散りばめていらっしゃった方。アトリエにある押し花たちを見つめて、一輪ずつ表紙に添えていらっしゃった方。アトリエにある色紙やマスキングテープの山から思い出の写真1枚ずつに合うものを選び、それぞれに小さな封筒のお手紙を添えていらっしゃった方。

今まで集めていた雑誌の切り抜きに、自作の詩を散りばめていらっしゃった方。旅先で集めたガイドマップや歌集を、本に綴じ込んでいらっしゃった方。「正解を探しすぎて手が止まっていたのかも…」と、タイプミスの経験をそのまま表紙のデザインにされていらっしゃった方。思い出の写真を並べて綴ったり、切り抜いてみたりと工夫されていた方。今までの経験や出会いをひとつずつ振り返り、小さな封筒に言葉をおさめていらっしゃった方。

経験を振り返りながら、その当時の季節につながる素材を表紙にされていらっしゃった方。ご友人からもらったという刺繍をそのまま表紙にされていらっしゃった方。お仕事で滞在した海外での思い出を、表面はお仕事の思い出、裏面はプライベートの思い出と2つの流れを綴じていらっしゃった方…

完成された方もいらっしゃれば、続きはお家でゆっくりという方もいらっしゃいましたが。たった2時間と少しでも、真っ白だった手製本にみなさんの彩りが添えられ、それぞれのリズムや流れが生まれていました。

最後に「本を読みあう…」まではいきませんでしたが、綴じた本を見せ合いながら、本づくりを体験して感じたことをシェアしてワークショップを終えました。たった数時間の体験版でしたが、みなさん感じられたことがあったようです。その声を聴きながら、とてもうれしい気持ちになりました。

いつもワークショップや「記憶のアトリエ」でみなさんと一緒に時間を過ごしながら感じることですが、手製本をお渡しすること、本を綴じる時間をお贈りすることは、みなさんに「きっかけ」という小さな種を手渡すような気がしています。振り返るきっかけであったり、気づくきっかけであったり、それを誰かと交わすきっかけであったり、その時々でさまざまですが。その人が自分の手で本を綴じてゆく過程、そして綴じたものを時間を経て見つめなおす過程、誰かに手渡してみる過程…その過程で育まれるもの、いつか花ひらくものがあれば良いなと、そんな気持ちでいつもアトリエをひらいています。

今回のピアサポートプログラムで手渡した種も、みなさんの手の中で育まれ、いつか花ひらくといいなと願っています。もし花がひらいたら、ぜひまた見せていただけたらうれしいです。ご参加くださったみなさま、そして今回お声がけくださったAYA’s Journey JAPANの運営スタッフのみなさま、会場のチャイルド・ケモ・ハウスのみなさま、本当にありがとうございました。

AYA’s Journey JAPANでは、次回以降もさまざまな企画が開催される予定です。ブログtwittwerをぜひご覧ください。そして今週末、5月25日(土)はチャイルド・ケモ・ハウスさんの「チャイケモウォーク2019」が開催されます。わたしがメンバーとして参加している「ダカラコソクリエイト」もブース出店しているので、ぜひ神戸まで。(わたしは残念ながら別件で今年は参加できないのですが…)

今後のZINEワークショップは、クローズドなものが多いですが「記憶のアトリエ」というどなたでもお越しいただける移動アトリエを、静岡、仙台、富山、兵庫、大阪で開催予定です。また都度お知らせしていきますので、詳しくはmichi-siruve Webサイトをご覧ください。

またどこかの町で、本と記憶とともにお会いできることをたのしみにしています。

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Schedule

Event / Exhibition / WS
11/26「“大切なもの”を見つめるZINEワークショップ」-関西学院大学 人間福祉学部 (兵庫県西宮市)*closed
12/22  ZINEワークショップ (兵庫県宝塚市)*詳細後日

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記憶のアトリエ
10/19「記憶のアトリエ」inリレー・フォー・ライフ・ジャパン大阪あさひ(大阪府大阪市)
11/9「記憶のアトリエ」in 幸ハウス(静岡県富士市)
11/29,30「記憶のアトリエ」 in トコテコ紙芝居小屋 (兵庫県宝塚市)

※「記憶のアトリエ」 in トコテコ紙芝居小屋は2020年も春夏秋冬1回ずつ開催予定です。