2019-10-26

【Report】「記憶のアトリエ 」in リレー・フォー・ライフ・ジャパン 大阪あさひ

2019年10月19日(土)15:00-18:00まで、大阪府大阪市の旭区民センターで開催された「リレー・フォー・ライフ・ジャパン 大阪あさひ」のAYA語らい場(AYAブース)で、高校生の北東紗輝ちゃんと一緒に小さな「記憶のアトリエ 」のミニワークショップをひらきました。

リレー・フォー・ライフは、 1985年にアメリカで一人の医師がはじめたチャリティ活動。 「ともに歩き、 語らうことで生きる勇気と希望を生み出そう」というかたちで、どの会場でも共有している想いや共通のセレモニーがあり、国内外のさまざまな場所で継続して開催されています。

開催場所それぞれの歩み、さらには参加者のみなさんの数だけ想いが重なる2日間。患者・家族そして医療や研究に携わるみなさんといった、がんとともに生きるすべての人たちのために。またがんで旅立った大切な人たちをしのんで想いを寄せ合いながら……毎年参加しているという紗輝ちゃんとの出会いで、リレー・フォー・ライフがぐっと身近なものになり、2019年の大阪あさひの会場へ伺いました。

リレー・フォー・ライフ・ジャパン大阪あさひは14:00の開会式・ファーストウォークからはじまり、翌日の閉会式・ファイナルラップまで、24時間かけて開催されるチャリティーイベントです。数日前に体調を崩してしまい、どうなることかと思ったのですが……何とか回復し、初日だけ参加することに。開会式に間に合うようにお昼過ぎに会場へ伺いました。

会場の入口まで迎えに来てくれた紗輝ちゃんの案内で、AYAブースのある2階へ。「日本一、世界一やさしいリレー・フォー・ライフに」ということばのとおり、実行委員のみなさんもすでに設営をはじめていらっしゃった他のブースのみなさんも、初参加のわたしにもみなさん笑顔で声をかけてくださったのが印象的でした。

会場は屋外ではなく、旭区民センターの建物の中。雨風や陽ざしから守られ過ごしやすい屋内で、ウォークコースも2階をぐるりと一周するフラットなコースになっています。わたしのように体調の不安があるがん経験者にとっては、とても過ごしやすいやさしい会場でした。

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AYA語らい場(AYAブース)のある場所は、ウォークコースから一本入ったところにある渡り廊下。一面の窓ガラスから明るい光が射し込む、静かな休憩スポットのような空間でした。

紗輝ちゃんのオリジナルイラストのTシャツと原画、1点モノのポストカードはすでに展示完了。紗輝ちゃんの描く小さな笑顔たちがあちこちに咲いていました。POPも紗輝ちゃんのお手製。わたしも、隣のひとテーブルを使って本づくりのミニワークショップの道具や素材、奥のソファにZINEの見本を少し並べます。

AYA語らい場の隣には、紗輝ちゃんのお母さん 恭子さんによる「おとなSalon」。ハーバリウムのワークショップを体験しながら語らうことができるスペースになっていました。どちらも売り上げはリレー・フォー・ライフの募金箱に入れていただき、そのまま寄付金になるかたちです。

ブースの準備を整えて、開会式とファーストウォークのために大ホールステージへ。大ホールにもさまざまな団体のブースが並んでいました。

浅香山中学校の吹奏楽部のみなさんの演奏とともに会がはじまり、旭区の区長さんもお越しになっていたり、国内外からも応援のメッセージが届いていたり。地域のみなさんと、そして遠くの町で暮らすみなさんとも一緒になって作り上げていることが伝わってきました。

式が一区切りすると、がん経験者の有志が先頭となりウォークがはじまります。わたしも紗輝ちゃんたちと一緒に歩きました。コースには過去の開催期間中に募った手形やメッセージなど、今までの記憶がたくさん掲示されています。それぞれの想いを重ねながら、ことばを交わしながらのウォークでした。

一周するとパネルを抱えたスタッフさんが笑顔で迎えてくださり、一人一回パネルにタッチ。歩く人の数だけカウントが積み重なっていきます。

開会式を終えるとブースへ。早速紗輝ちゃんを訪ねてブースを覗いてくださっている方がいらっしゃいました。「久しぶり!」「また大きくなったね!」「〇〇でお会いしたことありますよね??」「このブースは何のブースなんですか?」「豆本?」「どうやってつくるんですか?」初めましての方も、お久しぶりの方も入り混じりながら、18時のブース終了まで途切れることなくたくさんの方々がお越しくださいました。

紗輝ちゃんのイラストをつかった本づくりのミニワークショップも、いつものアトリエよりはささやかなスペースながらも、みなさん飛び込みでご参加くださいました。それぞれのタイミングでご参加くださったり、ブース出展の合間に立ち寄って持ち帰り用のキットを購入してくださったり、展示していた本をじっくりと読んでくださったり。

半日という短い時間の中にも、本と記憶を囲んで小さく語り合うひとときがありました。お一人おひとりとのおはなし、記憶にのこる瞬間がたくさんありましたが……その様子を少しだけ、写真でもお届けします。

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18時過ぎにアトリエをクローズした後は、19時からのエンプティーセレモニーも参加。会場を灯すルミナリエの一つ一つに綴られたメッセージに想いを巡らせながら、静かなひとときを過ごしました。

最後は、紗輝ちゃんの案内でがん経験者のみなさんが手形をのこすサバイバーフラッグも参加。紗輝ちゃんご家族のあたたかいサポートもあり、ウォークやイベントにも参加しながら、わたしもリレー・フォー・ライフを感じることができました。

帰り際、紗輝ちゃんと実行委員の方が会場の外まで荷物を運ぶのを手伝ってくださったり、何から何までお世話になりっぱなし。翌日は小ホールで「AYA世代を生きる」というシンポジウムもあり行きたかったのですが、すっかりへばって家で休むことに。紗輝ちゃんは翌日もAYAブースで来場された方々を迎え、今年のリレー・フォー・ライフも無事終わったそうです。AYAブースの募金箱にいただいた寄付金も紗輝ちゃんからリレー・フォー・ライフへ手渡してもらいました。

そんなこんなで、初参加だった「リレー・フォー・ライフ大阪あさひ」。実行委員のみなさんの「日本一、世界一やさしいリレー・フォー・ライフに」ということばのとおり、会場のあちこちに細やかな心配りとあたたかい声かけがあって。初参加のわたしでも、病み上がりでへばり気味の体でも、安心して過ごすことができました。

会場で出会った紗輝ちゃんのお友だちともつながりができて、紗輝ちゃんと恭子さんからも「また来年も一緒に」とうれしいお声がけをいただきました。

来年は開会式から閉会式まで参加して、アトリエも両日ひらけたらなと思っています。

声をかけてくれた紗輝ちゃんと恭子さん、そしてお越しくださったみなさま、実行委員のみなさまをはじめさまざまな形でサポートしてくださったみなさま、本当にありがとうございました。また来年の秋、旭区民センターでお会いしましょう。

※いつもひらいている本づくりの移動アトリエ「記憶のアトリエ」は、医療や福祉の専門職の方々と、いろんな町で開催しています。普段アトリエの様子はレポートをご覧ください。

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Schedule

Event / Exhibition / WS
12/22  「20年の“大切”を綴じる」ZINEワークショップ -ピピアめふ(兵庫県宝塚市)

大学でのZINEワークショップ *2020年予定
個展 *2020年予定

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記憶のアトリエ
「記憶のアトリエ」in 街の保健室(埼玉県蕨市) *2020年春予定
「記憶のアトリエ」 in トコテコ紙芝居小屋 (兵庫県宝塚市) *2020年春から季節ごとに開催予定
「記憶のアトリエ」in 幸ハウス(静岡県富士市)*2020年春秋予定
「記憶のアトリエ」 in 音川 (富山県富山市) *2020年夏予定