とほんさんで開催中の栞展、出展している「アンティーク時計の栞」がまた売り切れてしまったそうで、慌てて時計職人さんのお店へ部品を仕入れに行ってきました。
店の軒先に積まれている部品の山から栞の組合せを見つけるのは中々が時間が必要で、熱中しすぎている私を心配した職人さんが「風邪引いたら大変やから」とお店のヒーターを出してきてくださいました 。
いつもは8セットくらいで集中力が切れてしまうのですが、とほんさんから売り切れ後にお店まで来てくださったお客さまもいらっしゃったと伺い、それは申し訳ないなと今回は多めに仕入れて22点制作。
仕入れた部品は油を拭いて磨いて使用するのですが、それでも長年時を刻んできた跡が残っていて、全部手元に置いておきたいくらい好きなのです。本当は部品自体を加工したり他のパーツを加えると美しく仕上がるのかもしれませんが、基本的に部品は汚れを落とすのみで加工はせず、ラフに針金で留めて端だけ金属用のボンドで固定しています。
職人さんが時計を修理するときに「修理するときは元の部品は壊さないように、いつでも元に戻せるように気を付けている」とおっしゃっていたのがとても印象に残っていて。私も部品はそのままに、手にされた方が自由に作り替えてもらえるように、針金を巻き付けるに留めています。
もうしばらく制作することもないので、一点だけ自分用に…(結局は大切な友人への贈り物にしました)
納品分は、すべて明日着でとほんさんにお送りしております。栞展は残すところ2月29日(月)までの3日間ですが、とほんさん以外での販売の予定は今のところございませんので、もし気になる栞がございましたらぜひこの機会に大和郡山のとほんさんへ遊びにいらしてください。
*とほんさんも気に入ってくださり、栞展終了後もそのまま置かせていただくことになりました。
*以下、納品した作品の写真を並べています。