ZINE『flower』(2020)

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『flower』(2020)

「ドライのお花の記憶、もっとそばに置きたいな」

昔どこかの国の作家さんが、分厚い古書を花器に見立てて、花を飾っていた写真を思い出し、星座の切り込みを入れた手製本を綴じました。展示作品のお花は、手製本を託して、大好きな花店noteさんにお願いしました 。本をひらいたり立て掛けたり、ご自由におたのしみください。

memo
□ 花器のように花を飾る
□ 花を飾る星座の模様入り
□ 90度~360度までひらく

data
100mm×70mm/62ページ
羊毛紙/Interlockingtabalbum
2020年2月9日制作
綴じ 藤田理代(michi-siruve
※販売は手製本のみです。みなさんのお好きなお花をお飾りください

2020年6月27日(土)~7月19日(日)まで、豊中のblackbird booksさんに小さな手製本を並べます。

ドライにしてのこしている大切な花たち。アトリエで一番陽のあたる窓際に吊るしているうちに、花の記憶の地層のようにどんどん積み重なっていました。

その中のとっておきを、標本箱のように本の中に綴じこめられないかなぁ。そんなことを考えながら海外の製本を調べていた時に見つけたのが、古い本を花器に見立てて花を挿している写真でした。

ドライにしてのこしている花の記憶を、こんな風に飾れたらな。羊の毛が混じったふわふわの紙をつかい、辞書のように分厚い手製本にしました。

あえて逆目で紙どりし、めいっぱい綴じることでいっそうふわりとひらく手製本に。本のページには花が挿しやすいように、14種類の星座柄の切り込みを入れています。

棚の上にふわりと180度ひらいても、壁に立てかけて90度にひらいても、くるりと広げて360度にひらいても。本のひらきかたによって雰囲気が変わります。掌におさまるくらいのサイズなので、ぜひ身近な場所に飾っておたのしみください。

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