【Report】第20回医療の質・安全学会学術集会 シンポジウム登壇

2025年11月9日(土)第20回医療の質・安全学会学術集会 シンポジウム 7「そのチーム、患者さんから見えていますか?~医療安全を促進するチーム医療への患者参加を考える~」に、患者経験者として登壇しました。


お声がけくださったのは、ここ3年「医学生・研修医のための腫瘍内科セミナー」にて、がん経験者として体験談をお話する機会をくださっている奈良県総合医療センターの東光久先生。東先生も含めてチーム医療に関わる多職種の医療者が登壇されるシンポジウムに、患者の立場から体験したチーム医療についてお話をしてくださいというご依頼でした。


今までまったく接点がなかった、がん領域でもない初めての学会の学術集会のシンポジウムで、テーマとなる「医療安全」も「チーム医療」も「患者参加」もよくわからないという出発点。さらには、患者の立場で登壇するのはわたしだけで、聴き手のみなさんもほぼ医療者のみなさんという状況。

がん以外の患者さんと関わる医療者の方も多い場でお話するのも初めてで、そもそも若い希少がん患者の体験談のなかに、聴き手みなさんのニーズがあるのだろうか?という不安な足場が出発点でした。

一方で、この「よくわからない」という不安や主体性をひっこめたくなる感覚自体が治療中に患者として体験した不安と重なる懐かしく感じるところもあり、多くの医療者のみなさんに関わっていただいた治療の旅路で感じた不安や、主体的に治療の旅路の舵を取るハードルが高さなど、感じたことを素直に話そうと構成を考えるきっかけにもなりました。

ベースにあるのはいつもの体験談ですが、「チーム医療」への「患者参加」という文脈で編みなおしてお話すると、質疑応答で初めていただいた反応も多く(そうか、そう伝わってしまうのか…)と反省のほうが多いところもありましたが、自分なりに言葉を尽くしました。

学術集会に申し込みをされたみなさんが参加できるシンポジウムということもあり詳細を綴ることは控えますが、この記事を読んでくださっているみなさんとも考えてゆきたい内容であったこともあり、問い立てと結びのスライドのみ、記録としておいておきます。

シンポジウムの後も、登壇者のみなさんも含めて振り返りや語り合いの時間も設けてくださり「がん」という領域からまた一つ広がった「医療」そしてそこで尽力されているみなさんの声をたくさん聴かせていただき、とても学びの多い登壇となりました。

個人的な反省はたくさんありましたが、貴重な機会をいただき本当にありがとうございました。これからも一つひとつのご依頼に精一杯向き合いながら、できることを重ねていきたいと思います。