ZINE『otomo.04』(2014)

otomo04

『otomo.』  04 ヌノキレ図鑑。(2014)

祖母が生前大切にしていた暮らしの品を撮影し、その品に宿る家族の記憶を聴き、手製本で綴じたZINE。

memo
□ 家族の語りと故人の記憶
□ 家族が聴き、写真におさめ、綴じる
□ 和紙・和綴じ×カタログ風デザイン

data
140mm×100mm
和紙・和綴じ(四ツ目綴じ)
オールカラー56ページ+表紙
2014年9月1日発行
写真・デザイン・編集 藤田理代 (michi-siruve
※「otomo.」は和紙を水切りして束ねた手製本のため、仕上がりに個性があります。あたたかい和紙の手触りをおたのしみください。

04号の主役は、毎日纏うヌノキレたち。
普段使いとして着物を纏い、洋服は気に入った生地から仕立てていたひと昔前。ジェーン台風や空襲で古くて良いものは失ってしまったとはいうものの、祖母の箪笥にのこる着物や帯、洋服の布地は今孫の私がみても惹かれるものばかり。そんなちょっと昔の布地たちをあつめた「ヌノキレ図鑑。」素材×色×柄のひろがりを本にしました。

contents
WA NO NUNO -和服-
祖母が好んで着ていた普段使いのキモノや帯たち。染めたり織ったり、手の込んだ布地は今みても古くない。色とりどりのヌノキレたち。

YOU NO NUNO -洋服-
ちょっと昔の洋服は、気に入った生地を買って自分で仕立てたもの。自分の洋服用の布地から孫の遊び着用まで、柄いろいろのヌノキレたち。

あとがきより
祖母の遺品を整理していたとき、箪笥の奥から普段使いの着物や帯がたくさん出てきました。着物に馴染みのない孫の私がみても、可愛かったり斬新だったり。「これは新婚のとき着てたね」「授業参観のときに着てたね」手に取る祖父や母、祖母の妹のことばから浮かび上がる思い出話は私の知らない祖母でした。
柄をみるだけでも4人がかりで、普段は中々引っぱり出す機会のない着物たち。洋服の布地も含めていつでも触れられる形に残しておきたいなとはじめたのが「ヌノキレ図鑑。」です。時間ができたら、古い着物も皺をのばしたりきちんとお手入れして、きちんと着た形での「キモノ図鑑。」もつくりたいなと思っています。

※THE TOKYO ART BOOK FAIR 2014出品

このページの内容