【手製本提供】HOSPITAL ART from GALLERY(2023)

「ZINE:セルフケア/アート編」ー北東紗輝さんの作品

【手製本提供】HOSPITAL ART from GALLERY(2023)

2023年11月15日(水)~11月26日(日)まで、大阪の江之子島文化芸術創造センター(enoco)で開催された企画展「HOSPITAL ART from GALLERY」で、3名のアーティストさんが使用する手製本を提供いたしました。


HITO-IROプロジェクトの川西真寿実さんの企画により「医療へのアートの可能性」をテーマに2018年からさまざまなアーティストのみなさんと企画展の開催、医療・福祉の場での協働を重ねていらっしゃる本企画。

michi-siruveは2022年の「ホスピタルアートinギャラリーIV」にて作品展示とトークセッションという形で参加させていただきましたが、今年は「3名のアーティストさんが展示で使用するまっしろな手製本を」とご依頼をいただきました。

展示はROOM3ー「私のセルフケアアート」のお部屋の壁面で、3名のアーティストさんがこれまでのご自身の人生のなかでのアートとの関わりを綴ったZINEを展示されるとのこと。

それぞれの歩みをアーティストさんご自身に綴っていただいたZINEを壁面に広げて展示したいという川西さんのイメージを伺いながら、広げた時の大きさ、壁に浮かべることができる重さや仕上がり、綴りやすく読みやすいサイズなどの加減を吟味しながら、本のかたちを決めてゆきました。

そしてまっしろな紙をひとつらに連ねた9cm角のじゃばら豆本『ren』を綴じ、川西さんにお送りしました。

お送りしたまっしろな手製本は、北東紗輝さん、TAKAさん、mi-shaさんの3名のアーティストさんのもとへ。各々自由にアートとの関わりを綴り「ZINE:セルフケア/アート編」として、ROOM3の壁面に展示されていました。

それぞれの人生にそれぞれのアートとの関わりがあり、本が抱く彩りや言葉やリズムも三者三様。3名のアーティストさんの表現の奥にある表現の源のような大切な記憶にも触れることができ、綴じ手としてはとてもうれしい手製本制作となりました。

展示の様子も少しだけお伝えしたく、3名のうち「記憶のアトリエ」も一緒にひらいたことがある北東紗輝さんのZINEを撮影させていただきました。すてきなZINEを綴ってくださりありがとうございました。

企画展全体も、それぞれのアーティストさんの表現、作品に触れながら、非常に感じること、考えることの多いひとときとなりました。展示から感じたことは、また少しずつ見つめなおしながら、これからのmichi-siruveのあり方、活動にもつなげていきたいと思います。

昨年に続き、michi-siruveとして関わる機会をくださった川西さん、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

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