「掬することば」

大きな台風が通りすぎたあらしのよる、「掬(きく)することば」をはじめました。

4年前、29歳で絨毛がんになり、祖母の遺品と記憶を本に綴じることからはじまったmichi-siruveの活動。来年でがんの治療から丸5年。michi-siruveの活動も実質丸5年という節目になります。

今振り返ると、誰かの記憶を預かりながらも自分自身が「今日を生きる」ために続けていたように思います。いろんな町のいろんな人を訪ね、綴ったり、語り合ったり、チャリティーの展示をしたり、病院でのボランティアもはじめたり。サポートのかたちを知るために、さまざまな場所や人も訪ねたり。そんな4年間を通して、がんに限らずさまざまな経験をされた方やご家族、サポートする方々との出会いがありました。

5年の節目を前に、語り合う中で教わったことや感じたことを見つめなおすうちに、もう一度交わしてきた「ことば」を丁寧に掬い上げ、見つめなおし、置いていきたいと思うようになりました。

きく・する【×掬する】
1 両手で水などをすくいとる。
2 気持ちをくみとる。推し量って理解する。
3 手にすくいとって味わいたいと思う。

デジタル大辞泉

闘病記とは少し違う「ことば」を感じて向き合う場。「掬する」という美しい響きの力も借りながら、静かに、丁寧に、そっと積み重ねていきたいと思います。

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