【Report】「わたしのこと」を伝えるために - あをによし祭@奈良県総合医療センター

2023年9月30日(土)奈良県総合医療センターの「あをによし祭(病院まつり)」内のイベントで、診察室での対話にフォーカスした患者体験談を少しだけお話をする機会をいただきました。


お声がけくださったのは、今年の7月「医学生・研修医のための腫瘍内科セミナー」にて、がん経験者として体験談をお話する機会をくださった奈良県総合医療センターの東光久先生。

病院内でのお祭りのイベントの一つとして、医療者と市民のみなさんが一緒になり、普段診療に使用されている診察室を使って「医師役」「患者役」「患者サポート役」「観察役」に分かれて自分の想いを伝える体験をしながら「Assertiveness(想いを伝える力)」について考えるという内容でした。

わたしは東先生からの導入のお話のあと、「わたし」のことを伝えるために~診察室での対話のためにしていること~というテーマで、患者としての診察室での体験談や「伝える」ために心がけていることなどをお話しました。

がんの体験に限らず、10代から20年以上続いている持病での通院の体験も含めて「言えない(伝えるのが苦手な)」患者としての小さな体験談でしたが、このようなテーマで市民のみなさんへどのようにお話したらよいのか、試行錯誤しながらの登壇でした。

「もう少しこうした方がよかったかな?」という反省もありますが、今回の記録としてスライドの一部を置いておきます。


今回のように「病院の診察室」を使って市民のみなさんと病院の職員さんが一緒になって体験するというイベントに参加するのは初めてで、とても新鮮でした。

普段は静かにじっと待つだけの待合室で医療者と市民が語り合い、診察室でもじっくり想いを伝えあい、ききあう。病院内でこのような体験を重ねることが、少しでも日常の通院・診療で想いを伝えあう助けになったら嬉しいなと思います。

また一つ貴重な機会をくださった東先生、「医学生・研修医のための腫瘍内科セミナー」から引き続いて市民メンバーとして一緒に参加してくださった浦嶋偉晃さん、本当にありがとうございました。

これからも一つひとつのご依頼に精一杯向き合いながら、できることを重ねていきたいと思います。

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