Photoback Award 2013受賞

manazashi

2014年。年明け早々嬉しい報せがありまして… 昨年末応募したPhotoback Award 2013にて、わたしの応募作品『母のまなざし』が最優秀賞をいただきました。驚き半分嬉しさ半分、本当にありがとうございます。

Photobackさんは、1点モノのフォトブックをつくることができるオンデマンド出版のサービス。表紙や本文の用紙の風合い、本の仕様やレイアウトなどが気に入っていて、ここ数年自分の写真の整理と友人や家族への贈り物によく利用しています。

Photoback Awardの存在を知ったのは昨年のこと。ちょうど写真表現大学の短期講座に通っていたこともあり、その区切りとして応募し『儚珠のつくりかた』をノミネート作品に選んでいただきました。自分の好きなものを集めた、自分のための自分らしい1冊。好きなものだけを追いかけてきた、20代の自分そのままの作品でした。

でも本をつくることにせよ、生き方にせよ、いつまでもそれだけで良いのかな?という問いが生まれた29歳の晩秋。ちょうどそんな時に発表されたPhotoback Award2013のテーマが「わたしの”とっておき”」でした。

最初は昨年と同じく自分のとっておきを集めて作ったものの、どうも薄っぺらい。写真にせよ本にせよ、自分にとって本当に「とっておき」の価値があったものは何だろう?と改めて考えた時に浮かんだのが、結婚するときに母からもらったアルバムたちでした。

そのアルバムに宿るとっておきを見つめ直し、区切りをつけて母に贈ろう。そうすれば何かみえてくるかもしれない。そんな個人的な想いでつくった作品が、わたしたち家族をまったく知らない人の心にも何かしら響き、賞までいただけるなんて思ってもみませんでした。手にとり選んでくださった皆さま、本当にありがとうございます。

今回あらためて感じたことは、誰かへの想いをもってつくられたものというのは、人の心を動かす力があるんだろうなということ。これからもものづくりに携わるうえで、大切にしていきたいなと思いました。

ちなみに今回の主役?の母は、できた本を贈った時もくすりと笑って「へぇー」と一言だけ。受賞の知らせにも「一人だけ?すごいね」と一言。大切なことほどあえて言葉にはしない、さっぱりかつ我の強い母ですが。言葉にならないほどめいっぱいの時間と愛情を注いで育ててくれたおかげさまで、今のわたしの人となり、そして仕事、人生があるんだなと再確認できました。

さて、これを区切りにわたしもそろそろ「贈られる側」から「贈る側」へ。30代に向けて、これからも日々の時間と人との関わりを大切に精進していきたいと思います。どうもありがとうございます。そしてこれからも、よろしくお願いいたします。

※下記にてご紹介いただきました。

・Photoback公式ページ
Photoback Award 2013 入賞作品が発表されました
・SankeiBiz
毎年恒例のフォトブックのコンテスト『Photoback Award 2013』「わたしの“とっておき”」をテーマに入賞作品14点を発表!
・写真表現大学公式ページ
OG藤田さんがPhotoback Award 2013で最優秀賞

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