2017-01-01

2017年 “響”

あけましておめでとうございます。

昨年末は「掌の記憶」の取材で富山。寒さに負けて風邪ひきの年越しでしたが、今年の年末は久々に家にいて、家の整理をしながらゆっくりと1年間を振り返ることができました。

新年といえば、昨年も記した2006年(学生最後の1年)からはじめている今年の一文字。凛→彩→道→生→創→挑→感→編→磨→理と途切れずに続いて、2016年は「繋(つなぐ)」の一文字を胸に過ごしました。

2014年のがん闘病を経てゼロからの再スタートとなった2015年。もう一度自分なりの「理(ことわり)」をもって生きようと制作して生まれた縁を、2016年は大切に繋ごう。それだけを胸に日本のあちこちへ取材旅へ出かけて黙々と制作つづけました。おかげさまで本を綴じること、そして綴じた本をとおして少しずつ、でも確かに出会いがひろがっていきました。駆け回って駆け回って、最後に体調を崩したことで一度立ち止まる時間もでき、記憶や心、言葉や写真について感じたことなども「言葉を編むこと、写真におさめること」「心を綴じるということ」「掌の記憶- 私のCancer gift –」として一度言葉にしたことで、3年間の活動も振り返る良いきっかけになりました。

そんな振り返りも経て、2017年は「響(ひびき)」の一文字を胸に一年を過ごしたいと思います。

「響(ひびく)」
1 音が広がり伝わること。また、その音。
2 ものに反射して聞こえる音や声。反響。
3 余韻。残響。また、耳に受ける音や声の感じ。
4 振動。
5 他に反応・変化を生じさせること。影響。
(デジタル大辞泉)

私が制作している「本」というものは、とても静かな存在です。でもその静けさの中でも、より手にとった人の心に響くものをつくりたい。そして今年は自分一人の制作から一歩踏み出して、より誰かと一緒に創作しながら響きあい、響かせていくような試みもできたらなと思っています。

具体的には、やはりがん闘病の経験を持つものとして、今まで押し込めていたものを解いて一歩踏み出したい。まずは7~10日まで東京滞在し、マギーズ東京をはじまりに色んな人に会ってこようと思います。そして震災というものもやはり自分にとっては活動の原点で、今年で阪神・淡路大震災から22年、東日本大震災から6年。22年間自分に問いかけつづけてきたものの一つの答えでもある「掌の記憶」や「ココロイシ」をはじめとした“記憶”や“心”を本に綴じるという活動を、出会いの中で今年も一冊ずつ丁寧につづけていきたいと思います。

何の根拠もありませんが、2017年は今までつづけてきたことが少しずつ形になりそうな予感がしていて、きっと後々振り返ったときにとても大きな節目に、そして忘れられない1年になるような気がしています。とにかく目の前の日々を大切に、積み重ねていけたらと思います。

そして皆さまにとってもよき1年になりますように。今年もよろしくお願いいたします。

 

michi-siruve (みちしるべ)
“記憶”を綴じるZINE作家。「掌の記憶」を綴じながら、日本のまちを巡っています。>>詳しくはこちら
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