2016-09-17

【Report】「鳴く虫と郷町2016 」展示

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「鳴く虫と郷町2016 」関連イベント「鳴く虫とカミモノガタリ」レポート

2016年9月15日(木)の1日限定で、兵庫県伊丹市で開催中の「鳴く虫と郷町2016」の関連イベント「鳴く虫とカミモノガタリ ~古本と紙モノの小さな市~」で「掌の記憶」19篇を展示いたしました。

「鳴く虫と郷町2016」 〜時代は変わってもこの街は変わらない。〜
9月9日(金)〜9月17日(土) 伊丹市立伊丹郷町館ほか、市内文化施設、周辺商店街各所、三軒寺前広場、市内郵便局など。

鳴く虫と郷町は、江戸時代の庶民の秋の楽しみ方である「虫聴き」という風習を現代風にアレンジした企画です。酒造業などで栄えてきた郷町界隈の酒蔵、商店街、文化施設、街路樹で、約15種3000匹以上の虫の音色を楽しみます。音楽、飲食、文化といった沢山の関連イベント、限定メニューが見所です。

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東京生まれの西宮育ちで豊中在住…と伊丹市民ではない私ですが、ZINEを知るきっかけになったBooks DANTALIONの堺達朗さんが講師をされている伊丹市立図書館ことば蔵のzineワークショップのお手伝いをしているご縁で、伊丹に通いはじめて2年。まちの方々とのご縁も広がり、今回お声がけいただき猪名野神社さんの絵馬堂をお借りして出店者として参加する機会をいただきました。

伊丹駅から猪名野神社に向かって歩いていると、広場のけやきやお店の軒下、公共施設の中…といたるところに様々な「鳴く虫」の入った虫かごが。9日間の期間中には広場や図書館、プラネタリウム、ホール、昆虫館、武道場など…様々な場所でまちの人々が企画を立てて、虫の音とともに様々な催しが行われています。その中の1つの催しが「神社で紙にまつわるお店をひらこう」というこのイベントでした。

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会場は猪名野神社さんのとても静かな境内の一角。朝設営をしていると近くのお店の方々が差し入れをくださったり、鈴虫を貸してくださったり。市がはじまるとまちの方々も途切れることなく訪ねてくださり、まち全体で「鳴く虫をたのしもう」というゆるやかな空気が流れていてとても気持ちが良く、お話しながらひとりひとりと「出会った」という感触のある1日となりました。何だかんだと途切れなくお客さまが来てくださり、ほとんど写真がないのですが少しばかり…

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まずは伊丹1丁目のシェアオフィス『ベランダ長屋』にある古書「みつづみ書房」さん。昨年の鳴く虫と郷町の期間に関西にいらした“旅をしながら旅の本を売る”「放浪書房」さんにお声がけをして鳴く虫と放浪書房〜「旅する本屋 放浪書房」初めての伊丹出店〜を開催されました。今回出店のお声がけくださったことば蔵zine部の部長でもある「鹿鳴舎」さんも。

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そしてこちらが日本全国を旅する本屋「放浪書房」さん。今回の旅商いはアンティークシールとアンティークポスターの販売「タイムアドベンチャーレコード」さんとしてでした。昨年この絵馬堂で出会ったご縁で11月に広島県の御手洗という小さな港町にお誘いくださり「掌の記憶」-御手洗- が生まれました。

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京都府和束産宇治茶と本を楽しむ、移動組み立て式の茶室をされている茶席書房「うてな」さん。生まれ育った京都府和束町で暮らしながら、和束町産の美味しいお茶を様々な町で楽しんでもらおうと活動をされていて、“移動式の本棚付きの茶室”と一緒に伊丹へいらっしゃいました。組み立ても解体もお一人で、神社の中に現れたお茶席を写真におさめずにはいられませんでした。いつか和束のまちにも「掌の記憶」で伺いたいなと思います。

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michi-siruveの展示ブースをうっかり撮り忘れてしまったのですが、フォトグラファーのお客さまに私のカメラをお貸しした時に試し撮りしてくださった写真が1枚だけありました。「掌の記憶」の展示と、本制作で余った端紙を利用した紙モノを少し。朝日新聞の記事Webサイトなどで「掌の記憶」が気になりきてくださった方もいらっしゃったり、他の本もゆっくりとご覧いただけてよかったです。来てくださった皆さま、どうもありがとうございました。

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イベント終了後は、出店者の皆さんと三軒寺前広場の「鳴く虫と奏でる北欧・アイルランド音楽」~大森ヒデノリ&ザ・セッションハウス~を聴きながら、ささやかなお疲れ様でした会。演奏に合わせて?虫たちも鳴いていて、ビールを片手に十五夜のお月様も眺めながら、秋の夜長を愉しむことができました。春夏とひたすらに駆け抜けてきたところを、ちょっと立ち止まって一息。それが秋なのかもしれないと、鳴く虫の伊丹のまちでふと感じることができた夜でした。

そんな「鳴く虫と郷町2016」も残すところあと2日。最終日でもある明日17(土)の夜は「掌の記憶」-牧浜- で一緒に旅をしたひとつむぎ舎の村上有紀子さんが毎年企画されている「鳴く虫と修武館〜はじめての狂言〜」が開催されます。9日間の最終夜、創設230年の日本三大私設道場に数えられる武道場、修武館で、天道流薙刀術の演武と狂言の世界に触れることができるそうです。村上さんがつないでくださった人の縁で、今の私があり「掌の記憶」-牧浜-があり。伊丹のまちにはたくさんの思い出と思い入れがあり、イベントのお知らせを受け取る度にまた1つ季節が巡ったことを感じ、嬉しく思う日々です。

伊丹ではまた改めて「掌の記憶」をご覧いただく機会を持つことができそうですので、詳細が決まり次第また改めてお知らせいたします。初展示は学校、今回は神社、その次は……??  「掌から掌へ」出会いの中で、記憶をつないでいきたいと思います。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

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michi-siruve (みちしるべ)
“記憶”を綴じるZINE作家。「掌の記憶」を綴じながら、日本のまちを巡っています。>>詳しくはこちら
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