2020-06-27

「記憶のアトリエ」-2020年夏、blackbird booksで- はじまりました

「記憶のアトリエ」-2020年夏、blackbird booksで-

昨日半日かけて展示をつくりあげ、本日無事はじまりました。6月27日(土)から7月19日(日)まで約3週間、大阪府豊中市の緑地公園駅そばにあるblackbird booksさんにて開催予定です。

今回はご来場されるみなさまの安心を第一に考え、在廊は控えて想いは本に託すことにしました。本来であれば会場でみなさんをお迎えして、本を囲んでお話するひとときこそがわたしの展示なのですが…それでもこの時期にできる形で予定どおりひらく意味を見いだそうと、いつもとは形を変えての開催となりました。

今朝開店前に少しだけ伺うと、遠くの町からお気持ちを寄せてくださった方のメッセージが届いていました。今日早速お越しくださった方がいらっしゃったことも、店主の吉川さんから教えていただきました。

まだまだ不安定な日々の最中、このような形での開催になってもお気持ちを寄せてくださるみなさまの存在に、とても励まされています。

「記憶のアトリエ」はわたしが病院や地域でひらいている、小さな本づくりの移動アトリエの名前です。持ち寄った記憶の欠片や今の気持ちを小さな本にそっと綴じる。そんなささやかなアトリエを、いろんな町でひらいてきました。

今回の展示では、アトリエにお越しくださったみなさんが綴じていた“大切な記憶”を思い浮かべながら、それぞれの記憶をおさめるためのまっしろな手製本を綴じ、展示販売をしています。それぞれの手製本を使ってわたしの“大切な記憶”を綴じたZINEも9点展示しています。

がんになった翌年から通い続けているblackbird booksさんから持ち帰った本の記憶を綴じたZINE『blackbird』。blackbird booksさんで月に一度ひらく花店noteさんのお花の記憶を綴じたZINE『noteのbouquet』。花店noteさんがお休みされていた1年と少しの間、出会って保管されていたお花を手製本に飾ってくださったflowers『1年と少し』。

20歳の頃から通い続けている古着屋さんの洋服の記憶を綴じたZINE『My vintage cloths』。今年の1月、感染症の流行が広がる直前に旅したカンボジアの記憶を綴じたZINE『2020年1月、カンボジアで』。ふたり暮らしをはじめて10年目の食卓の記憶と綴じたZINE『ふたりの食卓』。

父が車で良く聴いていたユーミンのカセットテープに、当時の記憶を添えたZINE『スカイラインとユーミン』。夫が学生の頃から大事にしているMr.ChildrenのCDに、当時の記憶を添えたZINE『ひねてた頃の歌』。2年前の夏、がんで旅立った先輩に贈ろうと綴じかけ、結局形にできなかった中身のないZINE『先輩に贈れなかったZINE』。

どのZINEも日々の暮らしの中にある記憶を掬い上げて綴ったささやかなものですが、覗いていただけたうれしいです。

そして最後にひとつ『2020年 夏、blackbird booksで』というつくりかけのZINEの原稿も展示しています。

実は今回の展示で「展示」という形での活動は一区切りにしようという気持ちで半年間準備をすすめていました。なのでその節目に、1冊のZINEを綴じたいなと。
 
前半はがんになってから今日までの手製本の活動を振り返った個人的な記録のようなものですが、この原稿を読んでくださったみなさまからいただいたメッセージを元に、最後にもうひとつ文章を添えてこのZINEを完成させたいと思っています。
 
原稿は会場に置いていますが、ご来場いただけない方や、長時間の滞在が不安な方のためにこちらにもアップしています。何か思い浮かんだメッセージがあれば、いただけるとうれしいです。
 
会場にはお花のレターセットを用意していますので、白い箱にお納めください。もしご来場は難しいけれど読んでくださるという方がいらっしゃれば、下記ダウンロードボタンからどうぞ。(パスワードはお尋ねください)

自分でもゴールが見えないままのZINE制作ですが、2020年夏のわたしの心境、みなさんの心境を重ね綴じてのこしたいな…とぼんやり考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

今回の展示も、2年前と同様手製本の売上1冊につき500円は「supporting maggie’s」として、がんを経験した方・ご家族・ご友人の居場所を運営されている認定NPO法人マギーズ東京さんへ寄付します。

がんになった時、大阪から訪ねて相談にのってもらった大切な場所です。この大変な状況で運営を続けるみなさんへ、少しでも気持ちをお贈りできたらと思っています。

その代わり…というほどでもありませんが、今回はこの5年間の制作で溜まりに溜まった色とりどりの製本屑を、レターセットやメッセージカードに仕立ててどどんと並べています。

本棚右端の値札のない紙片の山は、take freeで。創作や工作のおともに、お一人様いくつでもお好きなだけお持ち帰りください。ハガキ / 名刺 / 栞やタグサイズになっていて、面白い紙がたくさん隠れています。

手製本も一部は200円引きにしています。コロナの影響でまだまだ大変な日々、ささやかですが贈りものとして。

花店noteさんも今月から予約販売というかたちで再開。心踊るお花たちを見つめながら、1年と少しぶりの嬉しい再会でした。

何だかつらつらと書いてしまいましたが、このような形ではじまっています。まだまだ「どうぞお越しください」とは言えない状況なので、少しでも空気をお贈りしたく。7月19日まで、どうぞよろしくお願いいたします。

※最後に重ね重ねのご案内になりますが、みなさまの安心のためにも、blackbird booksさんのご来店時のお願いについてご協力お願いいたします。

※ご来店時のお願い※

①マスクの着用をお願い致します
②3名様以上でのご来店はお控えください
③入口に設置の除菌スプレーによる消毒をお願い致します
④混み合った場合は入店を制限しておりますのでお待ちいただく場合がございます(目安4、5名様)
⑤換気をしつつ、入口のドアはお客様来店時は基本開けております
⑥金銭の受け渡しはトレーを使っています
⑦会話は出来るだけお控えください。

お願い事ばかりで恐縮ですがご協力賜りますようお願い申し上げます。

※営業時間については6/30のみ17時閉店、7月からは通常営業に戻る予定だそうです。詳しくは blackbird books さんの今後のご案内をご確認ください。

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記憶のアトリエ
※安心して開催できる状況になるまで、アトリエの開催はお休みしています