「記憶のアトリエ」はじめます

記憶のアトリエとは?

「記憶のアトリエ」は、病院や地域でひらく、本づくりの移動アトリエ。

トランク一つでご依頼のあった場所へ伺い、今まで制作した誰かの“大切な記憶”が綴じられた小さな本たちと、本づくりの道具や素材を並べて1日だけのアトリエをひらきます。

本と人がともにある、静かな時間。本を手にとりながらゆっくり過ごしたり、あなたの“大切な記憶”をアトリエにある道具を使って本に綴じたり、自由にお過ごしください。

“記憶”というささやかな温もりを触れ交わす、静かなひとときをお贈りします。

「掌の記憶」(2015-)

アトリエのはじまり

2014年の春、29歳の終わりに流産をともなう絨毛がんという希少がんになり、大切な存在を失うという経験をしました。身体中に広がったがんは抗がん剤で抑え込むことができましたが、薬では消えないかなしみやいたみがあることを知りました。

時が経つほどに疼くものもあれば、時が経ちようやく向き合いことばにできるものもありました。その時々に手製本を綴じたり、お預かりした記憶を綴じてお贈りしたり、お声がけいただいた場所で本を綴じる場をひらいたり。

その人それぞれの「時」に手製本という術で触れ交わすなかで、いつしか本と記憶とともに過ごす、移動アトリエをひらくようになりました。

アトリエの景色

アトリエには、わたしが今日まで預った「大切な記憶」が綴じられた本たちが並んでいます。「アトリエで使ってね」と、いろんな町のご家族や医療者の方々からお預かりした押し花や色紙、思い出のシールなどの記憶の彩りもたくさん集まっています。それらを使って本づくりの体験ができる、真っ白な手製本もたくさん並んでいます。色々並んでいますが、過ごし方はみなさんの自由です。わたしも本と記憶に囲まれているだけで、何をするでもありません。

そんなふわりとしたアトリエですが、病院や地域で医療や福祉の専門職のみなさんと、時には本と人がともにあるさまざまな場所で。この想いに共感してくださる方々と、ささやかにひらいています

今までひらいたアトリエの記憶は「Diary」に綴っています。
アトリエのご依頼は「ご依頼について」をお読みください。

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