【Report】#ミニアトリエ「ふらりカフェオンライン」 @NPO法人チャイルド・ケモ・ハウス

2021年9月4日(土)、NPO法人チャイルド・ケモ・ハウスさんの「ふらりカフェ オンライン」にて、本づくりの講師をつとめました。

昨年お声がけいただいた「うちでカフェろう!おとどけあのねカフェ」に引き続き、病院や地域でひらいていた本づくりの移動アトリエ「記憶のアトリエ」をオンラインで開催。

ランドメイドコーヒーさんの美味しいコーヒーと本づくりのキットとしてお送りして、みなさんのおうちからご家族一緒にご参加いただけるオンライン本づくりのカフェをひらきました。

今年みなさんにお送りしたのは、「まぁるい小窓」がついた白い手製本。ページをめくる度に、まぁるい小窓がひとつ浮かびます。

「まる」の向こう側には何が見えるかな??参加者のみなさんの分を綴じ終えたら、大きなバウムクーヘンのようなまるになりました。記念に1枚ぱしゃり。

それから1冊ずつ小箱に仕舞って包み、チャイルド・ケモ・ハウスさんから参加者のみなさんへお送りしていただきました。

「ふらりカフェ」当日は、感染症対策のためにわたしとチャイルド・ケモ・ハウスのスタッフさんの2名が西宮の拠点から。他のみなさんは神戸のチャイルド・ケモハウスさんやみなさんのお家からのご参加で、「ひるまえ喫茶」「ごごから喫茶」の計2回、オンラインでゆるりと集いました。

オンラインなのでいつもの移動アトリエのようにみなさんで集った一日の様子をお伝えできないのが残念ですが……今回も真っ白な手製本がみなさんの色で彩られていく様子を画面越しに覗きながら、とっておきの時間をご一緒することができました。

「はじめまして。こんにちは。今日は来てくれてありがとう!」
「また来てくれてありがとう。元気にしてたかな?」
「今日はどんな本をつくるのかな?」
「それはなあに?」
「もし良かったら、ちょっとだけ見せてもらってもいいかな?」

画面越しの参加でも、みなさんの様子を見ながら声を掛けたり、ちょっとだけ見せてもらったり、教えてもらったり、お話を聴かせてもらったり。カフェの最後にはできたところまで本を見せあいながら、それぞれの本の物語をお話しました。

ご家族のみなさんも、チャイルド・ケモ・ハウスのスタッフのみなさんも、順番にお一人ずつ、1ページずつめくりながらつくった本の物語をお話してくださるこの時間。あたたかくて大好きです。

今回はその本づくりの時間のおすそわけとして、参加者のみなさんがつくってくださった手製本のなかからとっておきの1冊をお借りできました。

『FEEL SO MOON』のタイトルで、今夢中になっている「月」のあんなことこんなことがぎゅっと綴じこめられた1冊。「好き」がぎゅっと詰まったページをめくるたびに、ワクワクが伝わってきます。この手製本、実はもうひとつワクワクなたのしみかたが…

なんと、本を筒でのぞくと天体望遠鏡のように天体観測ができます(!)本の中から天体観測。ふらりカフェの時間でも画面越しにみんなで覗き込み「わぁー!すごい!月が見える!」と、笑顔が溢れた1冊でした。

そして今年はもうひとつ、チャイルド・ケモ・ハウスのみなさんからの「みんなで一緒に、1冊の本もつくれたら」というオーダーをいただき、参加者のみなさんで1冊の本に綴じることに。「にじいろの本」というテーマで、お一人ずつ好きな色を選んでいただき、その色を自由に描き綴ったページを1見開きずつ送っていただきました。

集まったページはわたしがお預かりして、ずらりと連なる1冊のじゃばら豆本に。どんな本になったかというと…

虹色がひろがるじゃばら豆本ができあがりました。集まったのは、あかいろ、ももいろ、さくらいろ、おれんじいろ、きいろ、みどりいろ、あおいろ、むらさきいろ…そして「おれ、なにいろにだってなれるんだぜ~~」とにっこり虹色のカメレオン。

おれ、なにいろにだってなれるんだぜ~ ~ ♪』のタイトルで、ページをめくる度にいろんな色に変わってゆくとっておきの1冊ができました。

出来上がった本はクリスマスプレゼントとして、チャイルド・ケモ・ハウスさんから参加者のみなさんへお贈りしていただきました。とっても可愛らしいラッピングで、みなさんも喜んでくださったそう。ささやかですが、オンラインでも「一緒に」のひとときをお贈りでき、2021年の大切な記憶となりました。

今回もご参加くださったみなさん、企画・運営してくださったNPO法人チャイルド・ケモ・ハウスのみなさん、本当にありがとうございました。心配の種が消えない日々続きますが、これからも今できることを積み重ねてゆけたらと思います。安心してお会いできるようになった時には、ぜひ本と一緒にお会いできたらうれしいです。

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