2020年10月25日(日)、NPO法人チャイルド・ケモ・ハウスさんが開催した「うちでカフェろう!おとどけあのねカフェ」にて、本づくりの講師をつとめました。
「あのねカフェ」はみんなが気軽に集まって自然と「あのね」と会話を始められる場所になればと願い名付けられたカフェ。兵庫県神戸市、尼崎市、西宮市にお住まいの小児慢性特定疾病医療受給者証をお持ちのお子さまとそのご家族がご参加いただけるイベントです。
お話するのもよし、ゆっくりコーヒーを飲むだけでもよし、それぞれが過ごしたい方法でゆっくり過ごせることを大切にされています。元々は神戸にあるチャイルド・ケモ・ハウスさんで第1回目の開催を予定されていたのですが、新型コロナウイルスの影響でZOOMを使ってのオンラインでの開催に。
それぞれのお家で、それぞれペースで、でも一緒にできることをと本づくりのワークショップのご相談をいただき、まっしろな本と本づくりにお使いいただける紙片やシールなどのセットお贈りして、みなさんで本づくりの時間をたのしむ形になりました。
“カフェ”なので、ランドメイドコーヒーさんの美味しいコーヒーと一緒にお届け。お届けした本づくりのキットは、いつも病院や地域でひらいている「記憶のアトリエ」の本づくりの素材を詰め込みました。
みなさんにお送りした手製本は、「まる」がついた白い手製本『table』。ページをめくる度に、白い「まる」がひとつ浮かびます。ワークショップまでにチャイケモのスタッフのみなさんも素敵な物語を綴ってくださいました。
「あのねカフェ」当日は、わたしとスタッフのみなさんは兵庫県西宮市に移転されたNPO法人チャイルド・ケモ・ハウスさんの新拠点から、みなさんのお家とオンラインでつながりお届け。「ひるまえ喫茶」「ごごから喫茶」の2回開催し、みなさんとたのしいひとときを過ごすことができました。
いつもの移動アトリエのように、みなさんで集った一日の様子をお伝えできないのが残念ですが、隣で一緒に本づくりをしてくださっていたチャイケモのスタッフのみなさんの様子を少しだけご紹介します。
参加者のご家族のみなさんとは画面でつながる本づくりでしたが、たのしんでいただけたかな…安心して集える日常が戻った頃に、この日綴じた本と一緒にお会いできたらうれしいです。
ご参加くださったみなさん、企画運営くださったNPO法人チャイルド・ケモ・ハウスのみなさん、本当にありがとうございました。アトリエがひらけなってしまった2020年、本と記憶とみなさんと、ともに過ごす時間が大好きだなと改めて感じたひとときでした。
なお、当日の様子はテレビ東京さんのミニ番組「生きるを伝える」でもご紹介いただきました。こちらもぜひご覧ください。
大切な記憶を綴じて ZINE(豆本)作家 「藤田理代さん」
https://www.tv-tokyo.co.jp/ikiru/movie612.html
2020年12月26日放送
絨毛がんと診断され、同じ時期に大好きな祖母も他界してしまう。弔えなかった祖母のために始めたこととは…。