Web「AYA」(2020)

Web「AYA」

わたしも正会員として参加している、一般社団法人AYAがんの医療と支援のあり方研究会(AYA研 – あやけん)が新しく立ち上げた情報サイトWeb「AYA」の制作を担当しました。

「一緒に知ろう、共に語ろう、AYA 世代のがんのこと。」というコンセプトで、AYA世代のがんに関する情報や、がんを経験したAYA世代とその側にいる方たちの声を届けてゆく場所へと育ててゆかれるそうです。


「AYA」を運営する一般社団法人AYAがんの医療と支援のあり方研究会は、「がんと共に生きる若者を応援できる医療と社会」というビジョンのもと、2018年に設立した研究会。

医師や研究者のみならず、AYAのがん医療と支援に関わる多職種の方々、および、当事者や支援団体の皆様が同じテーブルについて、討議や活動を協働しながら、AYA世代でがんを経験した人たち、AYA世代のがん患者の医療や支援に関わる人たちと共に、AYA世代のがんに関する学術活動、教育活動、社会啓発及び人材育成を行っています。

Webサイトの中心メンバーは、AYA研の広報委員会のメンバー。AYA世代でがんを経験したメンバーや、AYA世代のがん患者の医療や支援に関わるメンバーがアイデアや知恵を出し合いながら、共につくりあげています。

情報コンテンツの“一緒に知ろう「AYA」のこと”では、2018年2月に一般社団法人AYAがんの医療と支援のあり方研究会が発行したAYA世代がん患者家族向け冊子「AYA」の内容をWebサイト用に再編集したを情報を公開。

取材コンテンツの“共に語ろう「AYA」のこと”では、情報コンテンツのテーマと連動する形で、がんを経験されたみなさんや、AYA世代のがん患者の医療や支援に関わるみなさんの声をお聴きして、これから先の「あったらいいな」「できたらいいな」を一緒に考え、記事にしてお届けできたらいいなとお話しています。

まだまだこれから育ててゆくサイトですが、わたしも制作メンバーの一人として「一緒に知ろう」「共に語ろう」というコンセプトが実現できる場所にしてゆけたらという気持ちです。

Webサイトのイメージの中心にあるのは、AYA研のみなさんの「AYA世代の多様性をあらわすためにも、特定の色や表現に偏らない」という想いです。そのため、AYA研のロゴ自体も2色×8種類、16色のロゴカラーがあること、冊子版の「AYA」のイラストもあえて多様な表現のイラストを併用していることなどを伺い、Web版の「AYA」もその想いを中心に据え、ロゴカラーと同色の色、多様なイラストを使用しています。

個人的な実感として、若くしてがんになるという現実は、日常から彩りが消え、自分の色も見失ってしまうほどの大きな出来事でした。前向きになることも難しいほどの厳しい現実と向き合う日々は、つらいものでもありました。

その実感を地に足をつけつつも、訪れてくださった方の「一緒に知りたい」「語り合いたい」という気持ちが育まれるような。そして願わくば、それぞれの今を語り合い、明日の「あったらいいな」「できたらいいな」を一緒に考えられる場所になるようにという願って制作しています。

AYA研のみなさんには都度ご意見いただきながら、さまざまな力と視点を得て形になりました。ご協力くださったみなさまに、この場をお借りしてお礼を申し上げます。

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テーマ:COLORS(DigiPress

イラスト:イラストAC
制作:藤田理代 (michi-siruve

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