2017-07-13

連載「まなざし」を綴じる (第3回)

日本看護協会出版会が運営するWebマガジン「教養と看護」の連載「まなざし」を綴じる。ZINEという表現のかたち。第3回「他者をまなざすZINE」が公開されました。

http://jnapcdc.com/LA/fujita_03/index.html

2015年末からはじめた「掌の記憶という豆本づくりについての動機や過程。「本を綴じて贈る」という行為を通して、綴じ手としてどのように人の記憶と向き合っているのかということを中心に紹介しています。

文末のコラム“「掌の記憶」で試みていること”でも触れていますが、この小さな本たちは、依頼者と綴じ手のどちかが思いやりを欠いた時点で崩れてしまう、微妙なバランスの上で成り立っています。それをどうにか保ち続けられているのは、依頼者の皆さんに恵まれていることの一点に尽きます。対面の出会いの中でご依頼いただいたり、逆にこちらからお願いをしたりと1篇ずつ積み重ねて27篇123箱(2冊組が小箱入りなので)になりました。継続的に続けているささやかな展示でもたくさんの方々に手に取っていただき、本の表情もどんどん深まっています。

アウトプットの形は本ですが、「生」に対してどう向き合うか、自分にできることは何かという問いに対する姿勢のようなもの。がんによる大きな喪失から生まれた出会いの足跡でもあり、生きてきた足跡でもあります。最近では、人生のみちしるべや御守りとしてご依頼いただくことも増え、その想いをとても有難くお預かりしながら続けています

今までご依頼くださった、また私の依頼を受けてくださった皆さま。立ち上げから見守ってくださっている皆さま。そして本を綴じることで何かお役に立てる方がいらっしゃれば、ぜひこの連載をお読みいただけたら嬉しいです。

そして「掌の記憶」については、これからも1篇ずつ。ご依頼くださった方の記憶を丁寧に預り、日々の暮らしと共にある御守りのような本として贈り続けたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

連載「まなざし」を綴じる

はじめに (4/23公開)
第1回:ZINEという表現のかたち (4/23公開)
第2回:自分をまなざすZINE  (6/2公開)
第3回:他者をまなざすZINE (7/13公開)
第4回:隔たりの間で交わすもの
第5回:ZINEのつくりかた

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michi-siruve (みちしるべ)

ZINE作家。“記憶”を小さな本に綴じています。「掌の記憶」豆本詩集『汀の虹』など。>>詳しくはこちら

Exhibition

2017  ZINE DAY OSAKA(10/28,29)、zine it! vol.8 (11/23)
2018 『汀の虹』展示 @blackbird books (1/16-28)
※ZINEワークショップ講師 @青空ハウス(11/11)

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