【Report】#ミニアトリエ『母のまなざし』をつくろう ZINEワークショップ

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2015年8月28日(金) 夏休み最後の金曜日に、青空事務所さん主催「あなたの一冊『母のまなざし』をつくろう。~ “まなざし”を綴じる、和綴じZINEのワークショップ~を行いました。

今回は「家族のまなざしを綴じる」というテーマでお声がけしたこともあり、みなさん大切な記憶がつまった写真を持ち寄りお集まりくださいました。

お子さまも一緒に参加してくださり、お母さまがご自身の写真を綴じる様子をじっと眺めていたり。一緒に表紙づくりを手伝ってくれていたり。親子3代が1つの本に重なる姿に、思わずじんとしてしまいました。

思い出の写真たちと向き合い、そしてそれを1冊にまとめて贈る。ZINEづくりというのは、真剣に向き合うほどに中々時間の必要な作業です。

最近では、専門の業者さんへ依頼することで手軽に本ができるというサービスもたくさんありますが……それでもあえて「自分で」するという過程には、とても貴重な体験が詰まっているように感じます。

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持ってきてくださった写真1枚1枚は、レンズを向ける家族と、そしてその先にいる家族の気持ちがぎゅっと詰まったものばかり。みなさんご自身の写真でなくても「どこか見たことがあるような」と、笑顔で眺めていらっしゃるのが印象的でした。

わたし自身も、ZINEをつくる時は素材とじっくり向き合い、記憶を辿りながら本の仕様をイメージします。実際に構成を考えて、ことばを添えて…ものすごく長い時間をかけて、本と自分自身と向き合っています。そうして生まれたZINEはわたしの手を離れ、贈った相手からさらにその周りの方へとどんどん広がり……手にとってくださった方との新しい出会いになったり、ZINEづくりをはじめるきっかけになったり。たった一人に贈るためにつくったZINEが、どんどん育って大きなものになっているように感じることもあります。

今回は、場所の関係で2時間30分という制約。その中にすべての体験を詰め込むのはちょっと時間が足りず、慌ただしくなってしまいました。タイムオーバーしてしまったあとも、部屋を出てみなさんのZINEを見せ合ってお話されている姿が、とても嬉しかったです。みなさんの体験や完成したZINEから、何かが生まれて育ってくれたらいいなぁ。そんな風に思います。

最後に、今回のワークショップで生まれたZINEたちをご紹介します。

参加してくださったみなさん、そして主催の青空事務所のなおみさん、本当にありがとうございました。夏休みのZINEワークショップはこれにてひと段落。秋からはよりじっくりと、ZINEづくりやZINEと向き合うことのできる集まりを企画できたらなぁと考えています。これからもよろしくお願いいたします。

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