企画を担当している「宝塚映画祭」のHPで、コラム「シネマハックノススメ」の連載をはじめました。
宝塚映画祭は、かつて映画黄金時代に「宝塚映画製作所」があり、たくさんの映画を生み出したまち、兵庫県宝塚市の小さな市民映画祭。市内唯一の映画館「宝塚シネ・ピピア」を会場に行われています。まちと映画と映画館の歴史については約一世紀近くさかのぼりますので、こちらの記事をご覧ください。
「映画の都」に寄せるもの―歌劇のまちが抱く、もう一つの記憶【前篇】
映画黄金期の終わりとともに一度は映画製作所も映画館も姿を消してしまったまちに、阪神・淡路大震災からの復興施策の一つとして生まれたのが、全国でも珍しい公設民営型映画館の宝塚シネ・ピピア。そして1999年のシネ・ピピア開館を機に、2000年から市民の手によって毎年続けられているのが宝塚映画祭です。
開館から14年、映画や映画館を取り巻く苦しい状況を何とか乗り越えて続いているシネ・ピピアと宝塚映画祭。今年のはじめには署名運動なども実を結び何とかデジタルシネマ機器の導入も決まりましたが、これから先も長きにわたり「まちの映画館」をどう存続させていくのか、あらためて考えるきっかけにもなりました。
そこで今年の宝塚映画祭では「シネマハック100~町の映画館をもっと面白くするアイディア集」というテーマで、まちの人と映画や映画館とのかかわり方を切り口に、様々なアイディアを提案する企画を試みます。一つ一つ見るとおふざけのようにも見ける小さなアイディア集ですが、映画好きの方にはあたらしい映画の楽しみ方を。もっというと、映画を観ない人でも映画館に遊びに来てくつろげるような楽しみ方のヒントや、まちの人たちが映画や映画館とかかわるきっかけを一つでも多く創りだしたいという想いがあります。
担当するコラム「シネマハックノススメ」では、会場となる「宝塚シネ・ピピア」の紹介から映画祭の内容まで、少しずつご紹介していく予定ですので、ぜひご覧ください。
「シネマハックノススメ」
Vol.1 シネマハックの舞台。
Vol.2 映画を「観る」&「語る」仕掛け。
Vol.3 映画館で「くつろぐ」仕掛け。
Vol.4 シネマハックプレ企画「記憶の中の《生》再現プロジェクト」を巡る2つの上映レポート
Vol.5 シネマハックプレ企画「みんなが撮った町の写真を映画館で観る会」レポート
Vol.6 シネマハックプレ企画「この町を面白くする10人のプレゼンテーションパーティー #1」レポート
第14回 宝塚映画祭レポート(シアター篇)
第14回 宝塚映画祭レポート(その他篇)