毎日新聞:宝塚愛にあふれた「マチ文庫」人気

2019年6月11日(火)の毎日新聞阪神版に、アドバイザーとして関わっている宝塚市立図書館のプロジェクト「みんなの たからづかマチ文庫」が紹介されました。

machibunkos

マチ文庫は2015年から始まったまちの図書館のプロジェクト。市民のみなさんが宝塚のまちに関する小さな本を作り、図書館の蔵書として展示、貸し出しもしていく企画です。マチ文庫プロデューサーの岩淵拓郎さん(メディアピクニック)からお声がけいただき、初年度の2015年から手製本の相談役として関わっています。図書館のみなさんの熱心な呼びかけもあり、蔵書も少しずつ増えてきました。

今回の記事に際して、記者の土居和弘さんから電話取材を受けたのですが。ちょうど病み上がりで受け答えも的を得ていたのか…そんなやりとりの中から、こんな言葉を掬い上げてくださいました。

(ZINEづくりは)「それぞれの膨大な記憶の中から、大切なものを見つけ出す作業」

「誰かの家の中、心の中にとじこもっていた町の記憶がマチ文庫という形で集まり、また別の記憶の呼び水になってほしい」

一番大切な想いを文章にしてくださいました。紙面いっぱいに図書館が取り組んできたマチ文庫の歩み、市民のみなさんから寄せられている記憶について丁寧に掲載してくださっていました。

記事内にはZINEについての記載もあり、スタッフとして関わっている伊丹市立図書館ことば蔵のzine部の取り組みについても触れてくださっていました。関わっている図書館の取り組みが同じ記事内で紹介されていることもとてもうれしいです。記事はデジタル版にも掲載されていましたので、ぜひご覧ください。

記者の土居さん、そして宝塚市立図書館のみなさん、今までマチ文庫で本を綴じてくださったみなさん、改めまして本当にありがとうございます。

マチ文庫は今年も募集がはじまります。詳しくは宝塚市立図書館のページをご覧ください。

最後に私事ですが…毎日新聞は、わたしが「大切な記憶」を綴じはじめるきっかけにもなった祖父が勤めていた新聞社でもあります。今回の取材でお伝えした「誰かの家の中、心の中にとじこもっていた町の記憶が、また別の記憶の呼び水になってほしい」という想いは、病で倒れた祖父との日々の中で生まれた想いでもあります。

新聞社という仕事に誇りを持っていた祖父。その祖父の関わっていた新聞に、ほんの少しですが顔と名前と声が掲載されたことは孫として胸がいっぱいで。実家の祖父の遺影まで報告に行きました。今までの人生で出会ったいろんな人の存在で、今の自分があるんだと改めて。これからも一つ一つ大切に生きていきたいと思います。

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