【Report】#ミニアトリエ「大切な〇〇を綴じる」ZINE WS

2017年11月11日(土)青空事務所のなおみさん主催「あなたの宝物になる一冊をつくろう。 ~「私の大切な〇〇を綴じる」 和綴じZINEのワークショップ~2017年秋」の講師として、大阪府池田市にある青空ハウスでZINEワークショップを行いました。

あなたの宝物になる一冊をつくろう。
~「私の大切な〇〇を綴じる」 和綴じZINEのワークショップ~2017年秋

あなたにとって大切なものは何ですか?

大切な「場所」や「家族」、「人」、「もの」、「色」・・・ 〇〇はなんでも〇。あなたが、自分で作ったZINEを見た時に「元気が沸いてくるようなもの」を作ってもらえるといいなと思っています。私(なおみ)は私が大好きな「ふるさと」のZINEを2年前に作りましたが、辛くなったときに何度も読み返し、故郷の空気を感じ元気をもらっていました。あなたの大切なものや、わくっとするもの、かけがえのないものをZINEに綴じ、綴じた〇〇とともに自作のZINEも宝物にしてもらえると嬉しいです。ZINE作家michi-siruveさんを講師としてお迎えして開催するワークショップも3回目!穏やかな空間の中で一緒に考えて、つくり、終わった後にはお互いの作品を手に取って・・誰かと分かち合うひと時をおたのしみください。

2015年のワークショップの様子①
2015年のワークショップの様子②
2016年のワークショップの様子

今回ご参加くださったのは2人の女性と、幼稚園に通う女の子。おひとりは「今朝直感で選んでプリントしてきた」という日々撮りためていた景色や植物の写真を、もうおひとりはご自身の成長の記録と娘さんの成長の記録がおさめられた写真を、一緒に参加された娘さんも自分の思い出が詰まった写真を、それぞれ「大切なもの」としてお持ちくださりワークショップがはじまりました。女の子も大人2人と同じように写真を選び、本の構成を考え、写真に添える言葉を綴り、なおみさんと二人三脚で40Pの和綴じZINEを綴じあげました。

michi-siruve制作のZINEを例に「綴じる」ことを軽くご紹介して、ZINEづくりをスタート。今回から加わった和綴じの製本キットの説明書に沿って作業をすすめます。

いつもどおり、まずは持参した写真とことばの流れを考える原稿作成から。お持ちいただいたたくさんの写真の中から、本に綴じる20枚ほどを選びます。「誰に届ける本なのか」「本の流れはどんな流れにするのか」その2つを問いかけながら写真を見つめてもらうと、自然と選定がすすみます。写真を選び終えたら原稿に貼りつけ、それぞれの写真に添える言葉を考えます。難しいのは、最初の一言。ここでも2つの問いかけを思い出してもらうと、添える言葉も浮かび上がってくるもの。最初の一言が見つかると、そこから物語がはじまります。3人とも下書きなしで、ボールペンで綴られていました。

そして原稿を和紙に印刷し、綴じる形に断裁。綴じ紐を選んで製本します。力とコツのいる難しい作業ですが、女の子もしっかり自分の手で頑張りました。

左がお母さんの作品、右が娘さんの作品。写真のセレクトも添えた言葉も、それぞれのまなざしがありました。

iPhoneで撮りためていたという日々の記憶。心が動いた瞬間を逃さずおさめられた写真に、その時々の心の声が添えられていました。

参加者の皆さんと主催のなおみさん

綴じ終えたらまずはご自身が最初の読者になり、それぞれ交換。親子でZINEを交換して読まれていた様子が微笑ましくて、まさに本を通した家族のコミュニケーションだなと嬉しくなりました。家族が同じ場所で同じ時間を過ごしながら、それぞれのZINEを綴じて交換する。そんな記憶と想いの交わしあいが生まれる場に立ち会うことができて、今回も講師ができて良かったなと思います。今回綴じた3冊から、色んな語り合いや新たな1冊が生まれることも楽しみです。参加してくださった皆さん、そして主催の青空事務所のなおみさん、本当にありがとうございました。

さて、今年も残すところあと一か月半。私は来年1月16日からはじまる詩集『汀の虹』の展示に向けて一直線です。しばらく制作でこもりがちになりますが、お届けしたい詩と花を一つずつ綴じながら年を越したいと思います。来年ぜひ遊びにいらしてくださいね。お会いできることをたのしみにしています。

migiwanoniji
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