2017年10月7日(土)、8日(日)の2日間、兵庫県伊丹市の古書 みつづみ書房さんで『汀(みぎわ)の虹』の展示販売会を行いました。
『汀の虹』
透き通った器に小さな花が浮かんだシャーレは、緑地公園にあるblackbird booksさんで月に一度開店する花店noteさんの「シャーレ×flower」。水面を漂う落花のように煌めく花たちに惹かれて、毎月集めたものを写真におさめ『汀の虹』の詩のあいだにおさめました。
詩集の最後から2篇目にある「枯れない花」という詩はこの「シャーレ×flower」を通い集めた日々の記憶を綴ったものでもあり、詩集にとって欠かすことのできない大切な花です。
つくるのも触れるもの手のかかるかたちですが、来てくださった皆さん丸椅子にゆっくりと腰かけ、
がんを経験した3年間の心の揺れを28篇の詩におさめていることもあり、決して軽やかなものではないのですが。雨の休日にもかかわらず詩集に触れに来てくださり「思いがつまっているけれど、力が抜けている」「詩全体に流れがある」と、詩の表現に対して感じたことを言葉にしてくださる方。ご自身の闘病経験を重ねて記憶を辿り、語ってくださる方。闘病に限らず、日々生きている中でも同じことねと言葉をくださった方。透き通った紙だけでできた本の不思議な質感や変わった仕様に作り方など熱心に尋ねてくださる方。ルーペでシャーレのお花を一輪ずつ拡大して眺め、無数に散らばったお花の写真とシャーレのお花の柄あわせを楽しんでくれた小さな女の子。「一人の空間でじっくり読みます」「感想はじっくり考えます」と持ち帰ってくださった方。
たった2日間でしたが、みつづみ書房さんの本に囲まれながら、詩を囲んで椅子に腰かけながら、本当に色んなお話ができました。
読んでくださった方の声に気づかされること、いただく力がたくさんあります。お越しくださった皆さま、
『汀の虹』は1~3までを各1冊ずつ、
お披露目会で販売した分と、遠方にお住まいの方などが事前
また、汀の虹では本に触れてくださった方々から声を預り、Webサイトに浮かべたお花一輪につき、お一人ずつの声を添えています。感じ方も揺らぎ方も人それぞれ。そんなことを感じていただける場としてこれから少しずつ集めていきますので、Voiceもぜひ覗いてみてくださいね。
次回は10月28日と29日に大阪・中津のレトロ印刷JAMさんで開催される「