「記憶のアトリエ」(2018.5.27)
はじめまして。「記憶のアトリエ」という本づくりの移動アトリエをひらいている藤田理代と申します。
「記憶のアトリエ」(2018.5.27)
「あなたが“大切にしているもの”は何ですか?」
この1つの問いかけで、あなたの心に思い浮かぶものはありますか?最初は中々、すぐには思い浮かばないかもしれません。
「わたしが“大切にしているもの”って何だろう?」
「これから先、“大切にしたいもの”って何だろう?」
それは「かたちのある何か」かもしれませんし、心の中にある想い…「ことば」かもしれません。たくさんあるかもしれませんし、たったひとつかもしれません。今はひとつも見つからないかもしれません。
みなさんが今自分を見つめて思い浮かんだものと、その時心に浮かんだ気持ちだけお持ちください。それがみなさんの「まなざし」と「声」になります。
その「まなざし」と「声」を小さな本におさまる範囲で綴じながら、今の自分を見つめなおしたり、誰かと読み交わしたり。そんなきっかけになる本づくりができたらなと思っています。
一つも思い浮かばないな…という時は、無理に綴じることはありません。アトリエにあるたくさんの本やみなさんの制作の様子に触れながら、一緒に考える時間にしましょう。
アトリエにお越しくださったみなさんが綴じていらっしゃった“大切なもの”を少しだけご紹介します。
今回つくるZINE
全ページがうっすらと透ける袋になった小さな手製本『yohaku(よはく)』のB6変形判(縦130mm×横182mm)20Pをつかいます。それぞれのページに好きな色の本文用紙を選んで“大切にしているもの”を書き綴り、袋の中におさめます。
おさまるものは、縦128mm×横160mmの範囲のもの。もしお写真をおさめたい場合はL判の縦横どちら向きでも、ポストカードも横向きなからすっぽりおさまります。全ぺージが袋になっているので、押し花や折り紙、封筒に入ったお手紙など厚みのあるものもおさまります。
本の構成(一例です)
お持ちいただくもの
1.“大切にしているもの”
今までの人生を振り返って、“大切にしているもの”と、これから先“大切にしたいもの”をあらわすをことばや写真やイラストなどをお持ちください。選びきれない時は無理に選ばすに多目にお持ちください。綴じながら一緒に考えましょう。
※もしも写真をおさめる場合は、L判サイズの大きさのものが理想です。それより大きな写真は、上記の本のサイズにおさまる範囲に縮小印刷してお持ちください。表紙などにも写真や絵など入れる場合は多目にお持ちください。アトリエには花や動物を描いたイラストやマスキングテープなどもたくさんありますので、何もなくても大丈夫です。
アトリエにあるもの □ 紙 (白紙/色紙)
□ 彩る道具 (絵具/クレヨン/マーカー/色鉛筆/ボールペン/鉛筆/消しゴム)
□ 飾る道具 (マスキングテープ/シール/判子/イラスト入りの紙いろいろ)
□ 貼る道具 (ノリ/セロハンテープ/ボンド/ボンド用小筆)
□ 切る道具 (はさみ/カッター/カッターマット/ミシン目用カッター)
□ 綴じる道具 (縫い針/キリ/クリップ/型紙いろいろ)
2.本を彩る文房具
普段使われているお気に入りの文房具(ペンやマスキングテープなど)があればお持ちください。アトリエにある文房具やテープ、色紙なども自由にお使いいただけます。
ワークショップの流れ
「みなさんのペースでゆっくりと。休憩を入れたり他の本に触れたり、自由にお過ごしください。途中で時間がきても材料はお持ち帰りいただけます。また時間を置いて、ご自身のペースでおつくりください」
「質問はいつでも、なんでもお気軽にお声がけください。やりにくい作業があればお手伝もできます。アトリエの道具と素材も自由にお使いください」
「『どんな人に、どんな時に読んでもらおうかな?』と読み手の人を思い浮かべてみると、イメージがわくかもしれません」