「記憶のアトリエ」in 音川(2019.8.17)
関西学院大学 人間福祉学部 人間科学科 藤井美和先生のゼミみなさん、こんにちは。6月にみなさんのゼミでおはなしをした、ZINE作家の藤田理代です。
11月26日(火)はいよいよ、春学期にお約束していたZINEワークショップの時間。普段わたしが「記憶のアトリエ」で並べている手製本や、本づくりの道具をみなさんの教室に持ち込みます。
少し時間も経っているので、6月の講義の振り返りも含めて、改めてワークショップのご案内をまとめました。
「記憶のアトリエ」2018.5 – 2019.8.31
この秋、みなさんと一緒にひらくZINEワークショップのテーマは「大切なもの」です。
ゼミを通して「生きること」を見つめてこられたみなさんが、今「大切なもの」だと感じるものは何でしょう?それを小さな本におさまる範囲で綴じながら、今の自分を見つめなおしたり、ゼミのみなさんで読み交わしたり。そんなきっかけになる本づくりができたらなと思っています。
「大切なもの」……それは「かたちのある何か」かもしれませんし、心の中にある想い…「ことば」かもしれません。たくさんあるかもしれませんし、たったひとつかもしれません。今はひとつも見つからないかもしれません。
みなさんが今自分を見つめて思い浮かんだものと、その時心に浮かんだ気持ちだけお持ちください。それがみなさんの「まなざし」と「声」になります。(「大切なもの」が見つからないな…という方は、自分の経験を振り返り、綴じていく流れの一例を紹介した連載の第5回「ZINEのつくりかた〜表現のみちしるべ篇」が参考になるかもしれません)
それでも、ワークショップまでに一つも思い浮かばなかったな…という時は、いつか大切なものが見つかった時におさめられるように、本の背景などの土台をつくる時間に。アトリエにあるたくさんの本やみなさんの制作の様子にも触れながら、一緒に考える時間にしましょう。
ひとまず、ワークショップの準備に必要なお知らせを3つ「本のかたちとページ数」「本の設計図」「持ちもの」を下記にまとめました。それぞれクリックすると、説明や写真が出てくるので、一度ご覧ください。
最後に、6月の講義の最後に少しだけご紹介した「本づくりのミニレクチャー」のスライドを置いておきます。「記憶のアトリエ」のレポートにも、今までいろんな方が制作された本の紹介があります。アトリエにどんな道具や素材があるのか知りたい時、アイデアに困った時は覗いてみてくださいね。
当日みなさんと一緒に「大切なもの」を見つめるひととき、たのしみにしています。
※本のかたちは違いますが、今まで「記憶のアトリエ」に来てくださったみなさんが綴じた「大切な記憶」です。
わたしも今回のワークショップ用に「大切なもの」を綴じました。がんになる前から今日までずっと傍にある、ウォークマンで聴いてきた音楽の記憶です。
Every moment has its music
Every music has its memory
当日のサンプルとして置いておきますね。