2019-04-09

【Report】記憶のアトリエ in トコテコ紙芝居小屋 ~桜のころに~

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2019年4月6日(土)13:00-17:30 まで、兵庫県宝塚市にあるトコテコ紙芝居小屋さんで 「記憶のアトリエ」 をひらきました。

トコテコ紙芝居小屋のオーナー「紙芝居ユニット トコテコ」のけいこさんは、県内にある心療内科のクリニックで10年以上 、来院者のおはなしを聴くことを続けていらっしゃる心理カウンセラーさんでもあります。

michi-siruveが2018年5月から、主に病院などでがんを経験された方やご家族、ご友人のみなさまがゆっくりと過ごせる場としてひらいてきた「記憶のアトリエ」に共感してくださり、けいこさんとはがん経験の有無に関わらず“大切な記憶”に触れ、綴じるひとときもお贈りできたらなと、どなたでもお越しいただけるアトリエとして昨年冬に初開催しました。

「来年は春夏秋冬と季節ごとにひらけたら」というおはなしになり、お約束していたとおりお庭の桜が咲く頃に春のアトリエをひらきました。(けいこさんとの出会いや昨年冬の開催の様子は、前回のアトリエレポートに綴っています)

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「桜のころに開催できるかな?」と春先から気候や蕾の様子を見守りながらの日々。寒い日が続いたこともあり、アトリエ当日はまだまだ咲きはじめの桜でしたが…青空をほんのり春色に染めて、静かに迎えてくれました。とてもあたたかかったので、縁側もあけっぱなしで。春の風と香りが小屋じゅうに広がっていました。

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以前「記憶のアトリエ」の“記憶”についてという文章でも綴ったとおり 「記憶のアトリエ」は、michi-siruveが「“大切な記憶”に触れ、綴じるひとときをお贈りしたい」という気持ちからはじめた小さな移動式アトリエです。

アトリエには、わたしが今まで預かってきた「誰かの大切な記憶」を綴じた小さな本や「ご自身の大切な記憶」を綴じることのできる本づくりの道具や素材が並んでいます。

そしてそれらと一緒に、アトリエをひらく場所やお家の「大切な記憶」も、少し一緒に置いていただくようにお願いしています。今回もけいこさんが、ご自宅にあるたくさんの本から記憶のアトリエのために選んで並べてくださっていました。「旅したい本たち連合」という、持ち帰り自由な書籍や絵本のコーナーもあり、お越しくださった方の手に渡った本も。 紙芝居小屋の木の下には、トコテコ紙芝居で普段読まれている紙芝居、トランクの上には絵本や昔の小さなおもちゃ。

よくよく見ると、冬のアトリエとは違う春の記憶がそこかしこにちりばめられていました。 けいこさんの細やかな、そしてちょっぴりユーモアの種も交えた「設え」が、わたしも含めてアトリエにいる人の心にじんわり届いて、それがその日の雰囲気をつくってくれているように感じています。

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春のアトリエは、いつもより少しゆっくり13時のオープン。しばらくすると「桜、切ってきたよー」という声とともに、かげあつめでご一緒した浅井さんがお越しくださいました。机いっぱいに咲いたのは、桜色の紙を切り抜いた桜のシルエット。「わたしが“切る”のは紙しかないよ」と笑いながら、春のアトリエにと寄付してくださいました。

後からもうひとり、ふたり……みなさんmichi-siruveの活動をいつも見てくださっている方で、アトリエ用にと学生の頃大切に集めていたシールをくださったり、近所で拾った桜の押し花を持ってきてくださったり。 集まった記憶をみなさんで交わしながら、アトリエにある本に触れながら、春の風を感じながらの静かな時間が流れます。

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しばらくすると、本づくりの時間に。思い思いに素材や画材を手にとりながら、真っ白な本にそれぞれの記憶が綴られていきます。 みなさんそれぞれの本を余白を見つめながら、手を動かしながら、ぽつぽつ、ぽんぽんとそれぞれの記憶や想いを交わしていらっしゃいました。

誰かが手にとった記憶の欠片から会話がはじまったり、誰かがほろりとこぼした一言から、隣にいた方の本のタイトルが決まったり。お互いに本を交換して読みあってみたり。 そんなひとときが今日の記憶としてみなさんの心に残ってゆく。その様子を見つめる時間から感じることがたくさんありました。17時半までの4時間半、今日もあっという間でした。

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「記憶のアトリエ」を終えたあと、18時からはオーナーのけいこさんとミッチー食堂のミッチさんによる「おいしい夜桜の時間」もひらかれました。 この時間の様子は、ご参加くださったみなさんの心の中に……少しずつ暮れゆく空と、夜の庭にほんのり浮かぶ夜桜を眺めながら、春を感じるやさしい時間でした。

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そんなこんなで「記憶のアトリエ」in トコテコ紙芝居小屋 桜のころに。春の色と香りに包まれた1日になりました。

いつも綴っていることですが「記憶のアトリエ」は「大切な記憶に触れ、綴じる」ということばだけを置いた空間です。

お越しになる方々の経験や立場もそれぞれ。「はじめましての方が、小さな空間で気持ち良くともに過ごす」ということが成り立つのは、そこに集われたお一人おひとりが、お互いへの小さな思いやりを持ち寄ってお過ごしくださってこそだといつも感じています。

今回もお越しくださったみなさんが笑顔で居て、笑顔で帰ってくださったのは、他の誰でもないみなさんのおかげさま。そしてトコテコ紙芝居小屋という心地の良い空間をひらいてくださったオーナーのけいこさんのおかげさま。 アトリエを終えていつも感じることですが、本当に有り難く、かけがえのないことだと感じています。

トコテコ紙芝居小屋では、また夏秋冬と開催の予定です。どなたでもお越しいただけますので、次回アトリエを訪れてみたいなという方がいらっしゃれば、ご希望の日程とともにお知らせいただけたらなとも思います。 また季節が変わるころ、緑いっぱいの桜の木と、本と記憶とともにお待ちしています。

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Schedule

Event / Exhibition / WS
4/27 「GULIGULIものづくりマルシェ」(大阪府池田市)
5/19  AYA’s Journey JAPAN ピアサポートプログラム「あなたの“Journey”を小さな手製本を綴じてみよう」@チャイルド・ケモ・ハウス(兵庫県神戸市)
6/22「想いを見つめる」@がん哲学外来日和山カフェ(宮城県石巻市)
7/18 *愛知県内の大学にて講義予定

記憶のアトリエ
3/31「記憶のアトリエ」in 街の保健室(埼玉県蕨市)
4/6「記憶のアトリエ」 in トコテコ紙芝居小屋 (兵庫県宝塚市)
6/8「記憶のアトリエ」in 幸ハウス (静岡県富士市)
8/17 「記憶のアトリエ」in 音川 (富山県富山市)
10/19「記憶のアトリエ」(大阪府大阪市)
「記憶のアトリエ」 in トコテコ紙芝居小屋 (兵庫県宝塚市)は夏、秋、冬も1回ずつ開催予定です

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